摘出手術

9月26日で摘出手術から丸4年経ち、『回復』という言葉が不自然になりました。私にとって摘出手術の日は命が与命であることを思い出させてくれる具体的な記念日で、今の瞬間を大事にしなければならないと襟を正されます。 さて、体重は43キロ(157セ…

2006年の5月に食道癌の診断を受けてから、今日で3度目の新年を迎える。2007年の新年には「がん患者のチャプター」を閉じる意思表明をし、2008年の新年は(最後)拡張手術の翌日だった。2009年の今日はオハイオ大学院時代の友人で2006年に卵巣癌で私と同時期…

仕事で和食レストランで外食だった夫が、「君は一人でいると殆ど食べないから」とテイクアウトのお寿司を買って来てくれた。トロとうなぎの握りと、トロ、サーモン、飛び子、貝割れ菜を大根の桂剥きで巻いたもの。この大根巻きのお刺身があっさりしてとって…

先週仕事に行く度何を着ていけばいいか迷った。急に寒くなって、夏物のスーツじゃちょっと寒く、朝忙しいのに組み合わせを考えなければならなかった。今日は暇なのでクロゼットの整理。ふと気付いたら夕食も食べずにやっていた。 食道癌、特に摘出手術のやっ…

昨日で強行軍の仕事が終わり、今日はインプラント。7月に抜歯とグラフティング(移植)を行ったので、今日がインプラント。 さて、「奇しくも」なんて言っちゃうと大げさだけど、実は今日は食道摘出手術をしてからちょうど2年目。こうやって元気になれたの…

食道を摘出してから1年10ヶ月。幸運なことに胃液の逆流で悩むことはあまりなかった。多分ベッドの頭にブロックを入れてベッド自体を30度ぐらい傾けて寝ていること、就寝2時間前の飲食をかなり真剣に避けているおかげかもしれない。夕べだって就寝前に…

蒸し暑い夏日。朝5時過ぎに起床してBWHへ半年に一度の検診へ。外科医とは12月31日に拡張後の面接をして以来なので、本当に久しぶり。CTスキャンを済ませてから胸部外科に行く。結果は問題なしで、次の検診は来年の1月である。06年の6月に治療を始め…

さて、先日医者に行って、カルシウムとビタミンDを補充するように言われたので薬局で求めた。ビタミンDの錠剤は巨大なので、薬剤師さんに「食道がないので詰まるとこまるんですけど」と尋ねたら、キャラメルみたいになった噛めるビタミン剤とカルシウム剤を…

朝5時起き、6時半に家を出てBWHに向かう。10月30日に拡張手術をしたので、その術後検診である。今回の拡張ではあまり変化がなく未だに食べ物が詰まると答えたところ、27日にもう一度拡張することになった。今は18mmまで拡げてあるのだが、ポケットみた…

又最近少し食べ物が喉につまるので10月15日のアポを今日に変えてもらい、丸5ヶ月ぶりにBWHの外科医Dr.Bと彼の右腕と会った。先週木曜日に撮ったCATスキャンは異常なし。喉の詰まりは「慣れたので良く噛まない」からかもしれないけれど、一応拡張をする…

昨日9月26日は私のもう一つの誕生日「食道摘出の手術をした日」だった。1週間ぐらい前にはかなり意識をしていたのに当日になると忘れていて友人のHからメールがくるまで気付かなかった。 まだ1年目だからかもしれないけれど、この手術の思い出はとても…

日本での食道癌のブログのサイトを見ると「アメリカではケモラジ治療が手術より多い云々」と書いてあるところが多いのだが、不思議で仕方がない。私がざっとグーグルしたところではそんなことを伝えている米国サイトは発見できない。いったいどこからの情報…

今週は胃を伸ばして作った食管の調子がずっと悪かった。3日前の下痢に続いて昨日も夕食後かなり吐き、今朝も何となく詰まり気味。下痢や嘔吐が続いたので体重は42キロぐらいしかなく身体がフワフワする。仕事の時も調子がよくなかったので帰りの車の中で…

ここ2、3日、喉のつまりがひどい(かな?)少々詰まったかなと思っても無視してどんどん食べてると食べ物や飲み物が詰まった所の上に堆積してくる。堆積がひどくなると逆流が起こり、吐かなければならなくなる。その量がかなりすごい。「夕べも、今夜も吐…

夫が休みを取れたので、午後出発でまたもやメーンに向かう。夕食は途中のタイレストランで摂る。ちょっとダンピング気味だったにしてはよく食べた。術後およそ1年。「喉につまる」「ダンピングだ」と言いながらも体力も食生活も確実に向上している。 私ぐら…

巷ではレイバーディで子供達は夏休みの最後の一雫を貪っている筈。何故か朝から忙しくてワサワサしている。家を出た長男の眼鏡の修理、今週の夕食の作り置き、12月の仕事のチケットの手配、明日の仕事の予習など、まったく脈絡のない項目がひしめいている…

今週末は米国ではレイバーディウィークエンド。米国では皆が一斉にお休みをする祝日は少ないのだが、これはかなり大きなお休みのひとつ。当地の小、中、高校もこの週末の後新学期がはじまる(もっとも夫の大学はこの休みがない。) 天気予報によるとドライな…

朝5時起きで、持ち寄りリストを補完するメニューを考える。前菜一皿、サラダ、チラシ寿司、照り焼きステーキ、新鮮なイチゴとチーズケーキ、ラタトイユ、果物を足す事にし、午前中は買い物。八百屋には新鮮なパインナップル、葡萄に苺、巨大ななす、完熟ト…

お昼は顧客のところでブッフェ形式で出るのだが、喉につまるものばかり。今日は梅屋の梅ゴマをまぶした小さなお握りを、豆乳ベースの栄養剤、ナッツやチョコレートのミックスと一緒に持って行った。ストンと落ちてくれて本当に助かった。ソフトウェア用語で…

喉に詰まる頻度が増えたような気がするので、思い切ってBWHに拡張如何の相談の電話をする。午後になって電話をしたからか電話が返ってこなかった。来週かかってきても木曜日までずっと仕事なので出られない。こまったな。

(English version is on 02/17)金曜日からメーンの小屋に夫と来ている。ここ3,4週間米国北東部は日中の気温が0度をこさないため、小さな入り江はことごとく氷と雪に覆われていて、見慣れた景色が全く違って見える。 今朝起きた時は、リビングの引き戸から…

(English version is on 02/01.) 先週の金曜日、ヒューストンの顧客から電話があった。2月の第2週の月曜から金曜まで西海岸で仕事をしてくれという問い合わせである。「すみません、まだ1週間丸々の仕事はできません」と断る代わりに、「週末考えさせてく…

6月の終わり、抗がん剤放射線治療を受ける前に集ってもらった御友達8人(4組の夫婦)にまた来てもらった。 罹癌(という言葉があるのだろうか?)以来、 Rachel Remenの著書「Kitchen Table Wisdom ( http://books.yahoo.co.jp/book_detail/30768762)」…

去年は癌を罹患するというアキシデントのおかげでブログの世界を発見した。 縁戚数人が既に「はてな」のブログを付けていたので、ブログを始めると同時に彼らのページ、彼らのブログに書き込みをする人のページも定期的に読むようになった。 私自身は闘病で…

12月28日に拡張手術をもう一度することになった。 12月7日の拡張手術の際、狭窄が針の穴ほど小さかったので、医者からちょっとでも狭窄の気配がみえたら連絡するようにと言われていたのだ。何が狭窄の気配なのだろう?ほんのちょっとだけどまだ喉につ…

サンタさんは、クリスマスの早朝に赤いジャケットを着てホームメードのクッキーをお土産に現れた。 夏場散歩をしている時にすっかり親しくなったインド人のオバさんマニックさんだ。彼女はキッチンのテーブルに座るなり話し始めた。 「今私神様と闘ってるの…

クリスマスイブにはいつも教会のイブサービスに行く。聞き慣れて懐かしいクリスマスの賛美歌とキリストが生まれた時を描写する聖書の朗読、詩の朗読があり、最後は「聖夜」を唄いながらのキャンドルサービス(電気を消して、全員が手にしたキャンドルに灯が…

高校の頃はかなり太っていた。 30年以上も前の話をするのは、ちょっと気がひけるのだが、体重の話がでるとどうしても当時のことを思い出してしまう。ホント、感心してしまうぐらい太っていた。 私の通っていた高校は鹿児島市内の進学校の1つ。時代的に塾…

「この次は狭窄があんなにひどくなる前に来て下さいね。針の穴ぐらいまで小さくなっていましたよ。あそこまで小さくなると拡張するのも危険になりますから、たとえ2、3週間以内でも閉まって来たなと思ったらすぐ連絡しなさいね」 狭窄の術後診察をしながら…

6月以来始めて車を運転して薬局へ行った。80代のおばあさんみたいに制限速度より5マイル遅く走った。でもやっと生活が「普通」に戻って行く。