2009-01-01から1年間の記事一覧

12月14日CTスキャンの後、Brigham & Women's Hospitalの外科医による術後3年3か月目の検診。外科医Dr.Bが開口一番に言った言葉は「君はアーティストなんだってね。すごく将来性があるっていうじゃない。この次は絵を見せてね」(先生、それ、お世辞にして…

先日時々お邪魔させていただいているid:ayumi_aさんのブログで癌保険、自己負担の話が出た。彼女は昨年の乳癌治療の後処理として卵巣機能を押さえるリュープリンという皮下注射を1か月に1度打たなければならないのだが、その注射と経口剤会わせて毎月19640…

およそ1か月程前のことなのだが、両足のふくらはぎがひどくつった。その上脛が痛い。もしかしたら「骨」の痛み? 食道摘出3周年も元気で迎え、食べる量もかなり増え、最近はワインも美味しく(量はグラス2センチぐらいだけど)、体重も少しずつ増えていて…

ここにも書いたけれど、16日に絵のレッスンを受けた。癌の回復期に始めた水彩なんだけど、最近スランプに陥っているので先生とかなりお喋りをした。 「ほんと、うちの旦那は物欲が強くて困るんですよ。親を早く亡くしちゃったから『人生1度きりしかない』と…

9月26日の朝は霜がうっすらと降りていて、すごい上天気。例のごとく週末はメーンに来ているので、1日中きらきらと輝く海をみて時間を過ごした。 普段は「5年生存」とか、転移とかには全く関心がないのに、ここ10日ぐらいは「そろそろ26日だな〜、摘…

今週末もメーンにやって来た。9月のメーンには特別な思い入れがある。 3年前の9月26日が食道摘出手術だった。その年は夫がサバティカルだったし、私も当然仕事をしていなかったのでメーンの小屋で時間を過ごすことが多かった。だから紅葉が始まった木々…

先日はとても爽やかな晴天だったので近所の山(というより丘なんだけど、スキーリフトもあるので『山』なのだろう)に登った。一緒に登った3人の女性の1人は最近ご主人を亡くした71歳の方(60歳にしか見えない)で、私は初対面。とても話がはずみ、子供の…

山歩き 子供が小さい頃は毎年アルカディア国立公園にキャンプに行っていた。小高い山が海辺まで迫るこの公園には100以上のハイキングルートがある。1週間から10日のキャンプ中、毎日ハイキングブックに乗っているルートをひとつ選んで家族で昇る。昇っ…

検診の頻度は1年に1、2度なのだが、腫瘍内科医、外科医、主治医、放射線科がそれぞれ診てくれているので検診が多い。今日の検診は私の治療方針を決め、食道摘出をしてくれた外科医との検診。わざわざボストンまで出て行かなければならないのでメジャーな…

5月29から31日の週末、夫とフィラデルフィアまでフィラデルフィア美術館の特別展とバーンズコレクションをみるために出かけました。展覧会もコレクションもとても素晴らしかったのだけど、食道摘出したものとして嬉しかったのは食べる量が確実に増えて…

5月23、24日は友人で癌サバイバーのJと一緒に時間を過ごした。Jは卵巣癌。同じ頃に外科手術を受け、回復期には一緒に歩いたりした。Jは私が始めて米国に着た年に大学院寮の隣部屋だったという仲である。 昔から活発で勉強好きだった彼女。2年近く前か…

内視鏡検査をしたのが2006年の5月11日、生体の結果「癌です」と告知されたのが5月16日、腫瘍内科医と治療方針を話し始めたのが5月18日。ケモラジ→摘出の順番での治療だったので、治療を始めてから3年間生存したことになる。時々食べ物を喉につまらすこと…

カルシウム不足(2) ー食べ物で補う

カルシウム不足のエントリーに対しコメントを頂き感謝しております。日本だとまずは小魚を骨ごと食べて下さいと言われるのかもしれませんが、こちらでは、その指導もなく薬。ピル文化アメリカだなとつくづく感じています。 アさんのコメントに加え、メールで…

医者から電話。先日の血液検査でカルシウムとビタミンDの異常なまでの不足が発覚したので、ビタミンDの処方薬を出すとのこと。去年も警告を受け、キャラメルみたいなカルシウムとビタミン剤を摂っていたのだが、ここのところ摂取をすっかり忘れていた。食道…

シアトル1泊、東京1泊、名古屋3泊、鹿児島3泊、東京1泊のスケジュールで昨日帰宅。今回はいつも翌朝を心配しなければならないスケージュールだったせいか、結局時差ぼけが抜けることがなく一番良く寝たのは眠剤を使った帰りのフライトと言う慌ただしい…

今日は自分の筋力、体力の衰えにショックを受けた。 ジムの無料お試し券をもらったので、友達3人と共にトレイナーについて様々なエクササイズマシーンのウェイト量を設定してもらった。社会復帰を果たし、色々なところに旅行し、自分ではすっかり元に戻って…

1年に1度の放射線医の検診。術後2年半、ケモラジ治療の開始から数えると2年10か月目 体重、体温、血圧をはかり、摘出手術の傷跡、リンパ腺の触診。「傷跡もきれいに癒えてるね。じゃあまた来年!」(なんだかちょっと簡単過ぎる) 私の放射線治療は50…

ここ数日お腹が空いてたまらない。量的にもかなり食べているのに、頻度も高い。 術後2年半経ったからだろうか?暖かくなって来たからだろうか?仕事が忙しくないからだろうか。 つい2週間前まで「また狭窄になったかな」と思っていたし、出張で減ってしま…

先週は日曜から金曜まで米国中西部と東部を旅しながらの通訳業務。日本からいらした方が風邪を引いてらっしゃって途中で「あ、熱が」「洟が」なんて場面はあったもののつつがなくこなすことができた。摘出手術からの回復は個人差がある。私の場合は術後2年…

先日End of Lifeの記事をこのブログのために邦訳した。そこに出て来たのがメラノーマ。一応翻訳のためにグーグルでリサーチ。実はおよそ2ヶ月前、手のひらに小さな痣がぽつっと出来ていた。 私は日本人、色黒、つまりメラノーマの危険は殆どないと思ってはい…

一昨年の夏、私と同じ食道がん患者の女性(ステージIV)が亡くなった。腫瘍内科医も外科医も同じだったので私のブログの英語版を読みながら「うんうん私の髪の毛も抜けて来た」なんて言いながら闘病していた人である。しかし抗がん剤、放射線治療の途中で転…

前回「告知について」のエントリーを書いて、たけしさん、akkoさんからとても思慮深いコメントを頂いた。それを読みながら、告知と言っても様々に場面が違っていて私やakkoさんの言及するものとたけしさん他、ケン三郎先生の所に書き込まれているものとは違…

ここにもよく書き込みを頂いているケン三郎先生のサイトで患者に告知するか、しないかが大きな論争になっている。 「余命幾ばくの状態になったら絶対に何があっても言ってほしい」と20代の頃から思っていた私には「告知されるのが怖い」とか「絶対に言って…

2006年の5月に食道癌の診断を受けてから、今日で3度目の新年を迎える。2007年の新年には「がん患者のチャプター」を閉じる意思表明をし、2008年の新年は(最後)拡張手術の翌日だった。2009年の今日はオハイオ大学院時代の友人で2006年に卵巣癌で私と同時期…