先週は日曜から金曜まで米国中西部と東部を旅しながらの通訳業務。日本からいらした方が風邪を引いてらっしゃって途中で「あ、熱が」「洟が」なんて場面はあったもののつつがなくこなすことができた。摘出手術からの回復は個人差がある。私の場合は術後2年半たったのに、未だに詰まりやすく食事の途中で1度はトイレにたつ。代わりに逆流で苦しんだことはない。回復具合はかなり個人差が大きいようだ。



出張前日、ダイニングテーブルの上にピカピカの新書が置いてあった。夫の出した専門書である。メーンで週末を過ごしている夫に「出版おめでとう」と電話をしてみたところ「中身を見てみた?」と意味深なことを言う。


表紙、タイトルページをめくると献題ページ。そこには「for ○○○」と私の名前が書いてある。目次の後には謝辞のページがあり、その一番最後のパラグラフには以下が書いてあり泣けて来てしまった。


「この本は○○○に捧げる。彼女の2年前の癌との闘い、その後の正常な生活に帰ろうとする決意は家族にとって友人達にとって大きなインスピレーションになった」



3年弱前の突然の罹病以来、普通に歩んで来たとしか本人は感じていないんだけど、周囲は大変だったんだろうな。
ご褒美をもらうようなことをした訳ではないけれど、今も生きていて、こんな素晴らしい言葉をもらって、とっても幸せです。

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現在はkuwachann-2_0、id:kuwachann-2_0の日記にノー天気な記録を付けていますが、検診のような大きなイベントがあった時はこのブログもアップデートしています。。

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