回復

2月10日金曜日は放射線科医との検診だった。もう5年生存を達成したのだが「生きている限りは検診する」と言われている。 体重、血圧、体温の検査の後は、首と腋のリンパ節を調べて終わり!会話の内容はヨーロッパの経済、米国の景気、最近の治験の現状な…

米国では9月の最初の週末はLabor Day weekendの連休。久しぶりでメーンのロックランドに行って来た。ここはアンドリュー・ワイアスの作品を所蔵する美術館の他、沢山の画廊がひしめいているアーティな町。 しきりに回顧する訳ではないけれど、この町には5…

今日はBrigham and Women Hospital胸部外科での検診。2006年の6月14日に経腸チューブを埋め込み、放射線化学治療を始めたから、本当に丸5年。 外科医はただ一言「Success!」 これからは1年に1度の検診になるそうだ。 摘出手術が終わって最初の検…

ここ2週間、次々と放射線医と腫瘍内科医との検診があった。 放射線医との検診はもう大分前から1年に1度になっている。一年前にiphoneのカレンダーに入れた日付が間違っていて受付で「あなたの検診はあと1か月先よ」と言われたのだが、「ひゃ〜〜、iphone…

今日は食道摘出手術後4年4ヶ月の検診。かなり安心できる時期に突入しているらしく、CTスキャンも今回は造影剤なし。外科医との話は、彼の京都からの土産話に終始。医者にとっては成功事例の顔見せのような検診になりつつある。 実は去年の暮れ、一か月でイ…

9月26日で摘出手術から丸4年経ち、『回復』という言葉が不自然になりました。私にとって摘出手術の日は命が与命であることを思い出させてくれる具体的な記念日で、今の瞬間を大事にしなければならないと襟を正されます。 さて、体重は43キロ(157セ…

小澤征爾さんの復帰第一弾「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」コンサート。「長期入院による筋力の低下に伴い、持病の腰痛が悪化。10分を超える指揮は回避する必要があり、冒頭でチャイコフスキー「弦楽セレナード」の第1楽章だけを指揮することに。」…

食道摘出から数えてもそろそろ4年。摘出に付随する症状は全て体験したと思っていたのだが、2日前の明け方に、胃液の逆流、誤嚥の体験をしてしまった。先日ゆうさんのブログに「私は誤嚥はないです」と書き込みをしたばかりだったのに。 酸度の高い胃酸が喉…

半年に1度の外科医検診。胸とお腹のCTスキャンは異常なし。癌の気配は毛程もない。この検診もあと1年で終わりだろう。 最近ちょっとだけ気になるのはスタミナがないことと体重の減少。最近は3.2キロの散歩がちょっときついし、立ちくらみもよくある。体…

5年生存率とかの「生存」は手術からのことを言うのだろうか。それともケモラジの治療から数えるのだろうか。内視鏡検査をした医者から「扁平上皮食道癌」と電話で言われたのが2006年の5月17日だったから、これも4年生存の一バージョンになるのかも…

こちらにも書いたけれど、2月14日から27日までかなりの強行スケジュールで日本に帰省した。息子を連れての里帰りであったため2週間で東京/横浜、熱海、京都、奈良、広島、鹿児島をまわり、親戚、友人と時間を過ごした。 06年秋に食道摘出手術をして…

癌治療のプロジェクトマネジャーの位置づけだった腫瘍内科医との検診。 「こんにちは〜〜、D先生、ハグしなきゃ」(と図々しくハグ) 「そろそろ4年だね〜。かなり偉大なことだね〜。再発は大体最初の1,2年。時々3年目だからね。そろそろ大丈夫だね〜。…

12月23日に拡張を含めて内視鏡検査をしたので、術後検診が1月4日にあった。前のブログにも書いたとおり、別に狭窄があった訳ではないのだが、2年に1度の胃管の定期検診の結果だ。 検診だったので生体検査も行われたのだが、これと言った問題なし。胃酸の…

12月14日CTスキャンの後、Brigham & Women's Hospitalの外科医による術後3年3か月目の検診。外科医Dr.Bが開口一番に言った言葉は「君はアーティストなんだってね。すごく将来性があるっていうじゃない。この次は絵を見せてね」(先生、それ、お世辞にして…

およそ1か月程前のことなのだが、両足のふくらはぎがひどくつった。その上脛が痛い。もしかしたら「骨」の痛み? 食道摘出3周年も元気で迎え、食べる量もかなり増え、最近はワインも美味しく(量はグラス2センチぐらいだけど)、体重も少しずつ増えていて…

ここにも書いたけれど、16日に絵のレッスンを受けた。癌の回復期に始めた水彩なんだけど、最近スランプに陥っているので先生とかなりお喋りをした。 「ほんと、うちの旦那は物欲が強くて困るんですよ。親を早く亡くしちゃったから『人生1度きりしかない』と…

9月26日の朝は霜がうっすらと降りていて、すごい上天気。例のごとく週末はメーンに来ているので、1日中きらきらと輝く海をみて時間を過ごした。 普段は「5年生存」とか、転移とかには全く関心がないのに、ここ10日ぐらいは「そろそろ26日だな〜、摘…

今週末もメーンにやって来た。9月のメーンには特別な思い入れがある。 3年前の9月26日が食道摘出手術だった。その年は夫がサバティカルだったし、私も当然仕事をしていなかったのでメーンの小屋で時間を過ごすことが多かった。だから紅葉が始まった木々…

山歩き 子供が小さい頃は毎年アルカディア国立公園にキャンプに行っていた。小高い山が海辺まで迫るこの公園には100以上のハイキングルートがある。1週間から10日のキャンプ中、毎日ハイキングブックに乗っているルートをひとつ選んで家族で昇る。昇っ…

検診の頻度は1年に1、2度なのだが、腫瘍内科医、外科医、主治医、放射線科がそれぞれ診てくれているので検診が多い。今日の検診は私の治療方針を決め、食道摘出をしてくれた外科医との検診。わざわざボストンまで出て行かなければならないのでメジャーな…

5月29から31日の週末、夫とフィラデルフィアまでフィラデルフィア美術館の特別展とバーンズコレクションをみるために出かけました。展覧会もコレクションもとても素晴らしかったのだけど、食道摘出したものとして嬉しかったのは食べる量が確実に増えて…

5月23、24日は友人で癌サバイバーのJと一緒に時間を過ごした。Jは卵巣癌。同じ頃に外科手術を受け、回復期には一緒に歩いたりした。Jは私が始めて米国に着た年に大学院寮の隣部屋だったという仲である。 昔から活発で勉強好きだった彼女。2年近く前か…

内視鏡検査をしたのが2006年の5月11日、生体の結果「癌です」と告知されたのが5月16日、腫瘍内科医と治療方針を話し始めたのが5月18日。ケモラジ→摘出の順番での治療だったので、治療を始めてから3年間生存したことになる。時々食べ物を喉につまらすこと…

医者から電話。先日の血液検査でカルシウムとビタミンDの異常なまでの不足が発覚したので、ビタミンDの処方薬を出すとのこと。去年も警告を受け、キャラメルみたいなカルシウムとビタミン剤を摂っていたのだが、ここのところ摂取をすっかり忘れていた。食道…

シアトル1泊、東京1泊、名古屋3泊、鹿児島3泊、東京1泊のスケジュールで昨日帰宅。今回はいつも翌朝を心配しなければならないスケージュールだったせいか、結局時差ぼけが抜けることがなく一番良く寝たのは眠剤を使った帰りのフライトと言う慌ただしい…

今日は自分の筋力、体力の衰えにショックを受けた。 ジムの無料お試し券をもらったので、友達3人と共にトレイナーについて様々なエクササイズマシーンのウェイト量を設定してもらった。社会復帰を果たし、色々なところに旅行し、自分ではすっかり元に戻って…

1年に1度の放射線医の検診。術後2年半、ケモラジ治療の開始から数えると2年10か月目 体重、体温、血圧をはかり、摘出手術の傷跡、リンパ腺の触診。「傷跡もきれいに癒えてるね。じゃあまた来年!」(なんだかちょっと簡単過ぎる) 私の放射線治療は50…

ここ数日お腹が空いてたまらない。量的にもかなり食べているのに、頻度も高い。 術後2年半経ったからだろうか?暖かくなって来たからだろうか?仕事が忙しくないからだろうか。 つい2週間前まで「また狭窄になったかな」と思っていたし、出張で減ってしま…

先週は日曜から金曜まで米国中西部と東部を旅しながらの通訳業務。日本からいらした方が風邪を引いてらっしゃって途中で「あ、熱が」「洟が」なんて場面はあったもののつつがなくこなすことができた。摘出手術からの回復は個人差がある。私の場合は術後2年…

先日End of Lifeの記事をこのブログのために邦訳した。そこに出て来たのがメラノーマ。一応翻訳のためにグーグルでリサーチ。実はおよそ2ヶ月前、手のひらに小さな痣がぽつっと出来ていた。 私は日本人、色黒、つまりメラノーマの危険は殆どないと思ってはい…