9月26日で摘出手術から丸4年経ち、『回復』という言葉が不自然になりました。私にとって摘出手術の日は命が与命であることを思い出させてくれる具体的な記念日で、今の瞬間を大事にしなければならないと襟を正されます。


さて、体重は43キロ(157センチの筈)前後で落ち着いています。術前から計算すると8キロほどのマイナスになります。経腸チューブのおかげでケモラジ中の体重減少は少なかったのですが、術後チューブを外してから減りました。今でも時折ダンピングがありますが、頻度はとても少なくなりました。また最初の1、2年は食べた後、ゲップをしないと食べ物が落ちて行かなかったのですが、それも殆どなくなりました。


現在のノー天気な生活はid:kuwachann-2_0に稚拙な水彩画と共に記しています。恩人の腫瘍内科医(故人)から癌回復期に何か新しいものを始めるように言われ、水彩画を始めました。だからこれもそろそろ4年を迎えます。才能があるわけではなく、完璧に下手の横好きですが、癌にかかるまでのキリキリした生活に新たな色が加わりました。新しいことを始めるには、どんなささいなことでも勇気と気構えが必要です。そんな前向きの姿勢が回復に役立つのかもしれません。英語でいう「cure」には医学が健闘しますが、「heal」にはこんな精神的なヒントが役に立つかもしれません。


一応ご報告まで。