山歩き


子供が小さい頃は毎年アルカディア国立公園にキャンプに行っていた。小高い山が海辺まで迫るこの公園には100以上のハイキングルートがある。1週間から10日のキャンプ中、毎日ハイキングブックに乗っているルートをひとつ選んで家族で昇る。昇った日付とチェックマークを本に書き込む。それが我が家の夏の大イベントだった。そうやって最後に山に昇ったのは2005年の夏だ。ハイキングブーツがかなり摩耗してトラクションがなくなっていたので、帰路「来年のために」新しいブーツを購入した。

ところが翌年罹病してしまい、なかなか新しいブーツをおろす機会がなかったのだが6月29日から7月1日までアルカディア国立公園に隣接した土地に別荘をもっている友人宅にお邪魔し、やっと念願の山歩きができた。ここ3年間時々箱を空けては「これを履いていつ山登りができるかしら」と思っていた靴。濡れた岩場も、雨のせいで川瀬のようになった道も大丈夫だった。



山登りに食道摘出後のハンディなんて殆どないのだが、一つだけ学習したことがある。今回の登山路はかなり難度の高い道で、四つん這いでのぼらなければならないところが沢山あった。水分補給で水を飲んだ直後に四つん這いになると水が喉もとの胃で止まって降りて行かない。急に吐き気がして頭がガンガンして来る。「これしきの山歩きで、なぜこんなに気分が悪くなるんだろう」と思っていると、降りて行かなかった水が逆流して来た。食道がないから水が重力で腸まで降りて行くまで待たないと吐いてしまう訳だ!!当然吐いてしまった後はケロっとしているのだが、水分補給のタイミングを考えないとならないようだ。


眼鏡


眼鏡が合わなくなった気がしていて視力検査をし、眼鏡をつくり直した。老眼がすすんだことも理由の一つなのだが、もう一つの原因は顔の輪郭が変わってしまい、プログレッシブレンズの焦点の位置が変わってしまったかららしい。たぶん体重が7、8キロも減ると顔の凹凸が少し変わってしまうのだろう。痩せると入れ歯が合わなくなるというのと同じ理論だ。これから順調に太ると仮定すると、また合わなくなるのだろうか。。。