5年生存率とかの「生存」は手術からのことを言うのだろうか。それともケモラジの治療から数えるのだろうか。内視鏡検査をした医者から「扁平上皮食道癌」と電話で言われたのが2006年の5月17日だったから、これも4年生存の一バージョンになるのかもしれない。一応マイルストーンのご報告。


おかげさまで、とっても元気に毎日をすごしていて、仕事でハンディを感じることもなくなったし、食べる量も少ないなりに増え、食べられないものは殆どなくなった。3月の終わりの放射線医とのアポを殆ど忘れてしまうほど、癌経験が風化している。


しかし、今でも直面する問題は「食べ過ぎ」と時々来るダンピング症候群、食後にすぐ動けないことの三つ。


胃管になってしまった胃に許容量以上の食べ物を詰め込むと逆流が起こる。仕事があって緊張している時はちゃんと管理しているんだけど、家でゆっくりしている時はついつい食べ過ぎてしまってトイレに駆け込んで余剰分を出してしまわなければならない。


ダンピングもとても軽くなったし、頻度も低いのだが、(油断して)朝食に甘いものを食べると、こめかみがトクトクと音をたて、気分が悪くなってしまい、「一応寝てしまって」直すより方法がない。


ただ食事が終わった後にぱっと立って片付けたり、散歩は無理。量を制限しても食後は頭がボーとしてしまうので、しばらく座ってお腹慣らしをしなければならない(でも普通の人だってそれはありですよね。)そのせいで、食後はマックの前に座るのがルーチンになってしまっている。ちょっとだらしないけど、仕方がないかも。


もう一つ、贅沢な課題は声が細くなって、歌えなくなったこと。通訳で丸1日仕事をすると声がかすれてくることがある。これは呼吸法の訓練や発声の練習をすればいいのかもしれない。

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現在はid:kuwachann-2_0の日記にノー天気な記録を付けていますが、検診のような大きなイベントがあった時はこのブログもアップデートしています。

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