ここにも書いたけれど、16日に絵のレッスンを受けた。癌の回復期に始めた水彩なんだけど、最近スランプに陥っているので先生とかなりお喋りをした。
「ほんと、うちの旦那は物欲が強くて困るんですよ。親を早く亡くしちゃったから『人生1度きりしかない』という思いが強いらしくて」
「そりゃそうでしょうね。彼、貴方のことも失いかけたんだから」


あっ。。。そうか。自分が癌にかかって死にかけたこと。回りの人に沢山心配をかけたことをすっかり忘れていた。術後3年とかの節目になるとそれなりの感慨があるし、今でも1日に3回は喉に食べ物を詰まらす。だけど、それは日常の一部になってしまっていて、『まだらボケ』的に自己中な形でしか思い出さなくなっている。


どんな経験でも風化するし、人間はどんなハンディにも適応するようです。