今日はBrigham and Women Hospital胸部外科での検診。2006年の6月14日に経腸チューブを埋め込み、放射線化学治療を始めたから、本当に丸5年。


外科医はただ一言「Success!」
これからは1年に1度の検診になるそうだ。
摘出手術が終わって最初の検診で「君のステージだと5年生存率60%」と言われた。今考えてみると10人に6人の生存率だから結構あぶなかったのだけれどもノー天気な私は再発や転移の心配は殆どしなかった。だから今日の「異常なし。成功」の言葉も心をすっと通過するものと思っていた。しかし帰りの車の中でふと、「頑張ったんだな、私」と言う思いがわき上がって来た。そう、5年間、やっぱり頑張ったんだと思う。


5年生存したら、染めるのを避けていた髪の毛を金髪にでもしてやろうかと思ったのだが、すっかり今のごま塩に慣れてしまったし、1か月に1度染めるなんて面倒くさい。替わりに先週カナダに行った時、国境のデューティフリーのお店でディオールの口紅を買って来た(これまで5年間殆どお化粧もしていなくて、ティーンエージャーみたいにリップグロスだけで過ごしていた。)5年生存のささやかな記念、ご褒美だ。


さて、当然CTスキャンも検診も問題はなかったのだけれど、今日は血圧の低い方が45しかなかったし、スキャンのために朝ご飯を抜いた。検診が終わった時はお腹が空いて仕方がなかったのでマフィンとコーヒーを食べた。空腹に糖分を入れすぎると気分が悪くなるのは5年で充分学習しているはずなのに、またもや愚かに過ちの繰り返しでダンピング。そのせいで家に帰って来た時は半病人だった。「食」の部分だけはこれからも用心しなければならないようだ。