朝5時起きで、持ち寄りリストを補完するメニューを考える。前菜一皿、サラダ、チラシ寿司、照り焼きステーキ、新鮮なイチゴとチーズケーキ、ラタトイユ、果物を足す事にし、午前中は買い物。八百屋には新鮮なパインナップル、葡萄に苺、巨大ななす、完熟トマト、怪物みたいなズッキーニーが並んでいた。夏の元気な野菜は嬉しい!


5時半からのパーティにワサワサと人が集る。今回の持ち寄りには皆が充実したメニューを持って来てくれてダイニングテーブルに乗り切れない!私はお客との対応に忙しくてあまり把握していないけれど手作りのフォッカチオブレッド、エビとカクテルソース、チキン(インド系2種)、鮭、さやえんどうのキャセロール、クスクスを含む中近東系のサラダ2種、ピロシキ、。。。(多分私は調理する必要はなかった。)デザートはチョコレートクッキー、アーモンドトルテ、果物の数々。。。(多分チーズケーキも必要なかったかも)


ここ数年来新規雇用になったファカルティは女性が多いからか、パーティに持ち込まれる料理の種類がすばらしく多様になり洗練されて来た。


さて、これまでも殆ど毎年学期初めのファカルティ用のパーティを催して来たのだが、今年のパーティには特別の思いがあった。


昨年の夏抗がん剤放射線治療で夕飯の準備や片付けができなくなった私のために、彼らは週に2回順番で夕食を作ったり病院に連れて行ってくれたりした。そして摘出手術の前には入院用にとフカフカのガウンを頂いた。こんな人々のために「持ち寄り」パーティというのはちょっと図々しいのだが、兎に角皆にお礼が言いたくてパーティを催した。これだけ人が集ってしまうと突っ込んだ会話はできない。でも少なくともお礼は言えたような気がする。


日本とちがって米国のこの手のパーティはすっきりしている。だーっと集って集中的にワサワサと会話が飛び交い、時間が来るとさーっと退く。8時半には最後のお客が帰った。一杯食べ物が残ってしまったので、最後までお手伝いしてくれた秘書の方にかなり持って帰って頂いた。「片付けしちゃわなきゃ」と思いながらも長椅子に腰をおろしたところで寝てしまって、12時過ぎに目が覚める。それからごちゃごちゃ片付けをして、日本の顧客に来週の火曜の仕事の打ち合わせの電話をしてから2時半頃再度ベッドへ。