又最近少し食べ物が喉につまるので10月15日のアポを今日に変えてもらい、丸5ヶ月ぶりにBWHの外科医Dr.Bと彼の右腕と会った。先週木曜日に撮ったCATスキャンは異常なし。喉の詰まりは「慣れたので良く噛まない」からかもしれないけれど、一応拡張をすることになった。Dr.Bは相変わらず忙しいので、手術は30日になる予定。


今回、この2人にハテナのこの日記のうち英語だけを抽出して出版したものを1冊進呈した。「患者さんが日常生活で情報が欲しい時にはこのブログのURLを教えてあげて、カテゴリーのEnglishを選ぶように言ってあげてください」と言って渡したのだが、突然部屋に厳粛な空気が流れた。それまでは日本のラーメンの話なんかをしていたのに、お医者さん2人が突然黙り込み、Dr.Bはパラパラとページをめくり「わお、病気になって治療を受けて、またもとの生活に戻るまでだ。。」とつぶやきだまりこんだ。なんと2人の医者の目がうるうるとうるんでいる。


本当はもっと色々質問したかったのだけれども「感涙の場面」になってしまったので、そのまま「有難うございました」と言って握手をして部屋を出た。


BWHは全米でもトップ1、2位の病院である。Dr.Bは少なくとも1週に1件は摘出手術を行っている。診察の時間はいつも忙しそうなので、自分は患者としてone of themだと思っていた。だからお二人の「うるうる」にはかなりびっくりした。でも考えてみると、自分がタフツ大学で教えていた時は学生一人一人を本当に心配していたのだから当然かな。。。でも医者のこういう側面に出会う事ができ、私もとても感動した。


ところで、私は自分の食道の再建がどの方法で行われたのかはっきり聞いていなかった。勝手に肋骨の前だろうとか、後だろうとか書いて来たたのだが、実はほんらいの食道があった位置(後縦隔再建)であるとのこと。これまでいっぱい嘘をついてしまった。それにしても侵襲性を最低に押さえた手術でこの再建だったのなら大変な手術だったわけだ。。。声も全然影響を受けなかったから、B医師とアシスタントはすごい腕をもっているわけだ。。。今更ながら感謝!