経腸チューブに繋がれている時間が長いので、朝ベッドでこのブログを書いている。今日はBWHに行って外科医に会う。私の恢復状態を見て手術のスケジュールが決まることになる。


2ヶ月弱の化学治療/放射線治療で一応癌細胞はなくなったけれども食道摘出手術が待っている。手術をした後、胃をひっぱりあげて作った食道は神経がない。だから嚥下は全て重力に依存することになる(つまり私は月への宇宙旅行はできない!)。さらに胃と食道の間にある弁がなくなるので胃液の逆流が起こりやすくなるらしい。経腸チューブのために頭を高くして寝ていて背中の痛みがひどいのだが、これは私の一生の課題になりそうである。医者によると「You will be a new person」だそうだ。


金曜日と日曜日の夜は御友達の家に晩ご飯に誘われた。皆がこれまで2ヶ月間の治療の成果を祝ってくれた。私が飲めるのはブイヨンスープだけだが、みんなと話をするとエネルギーが貰える。食べ物を目で見て楽しむのも悪くない。


人間の恢復は不思議なもので、かなり散歩ができるようになっている。土曜日は外に3回でた。日曜は冷たい雨がふってしまって1回しか外に出られなかった。できるだけ散歩をしながら、体重維持あるいは増加をはからなければならないのでまたチューブ栄養を一缶増やした。結果的に13時間以上チューブに繋がれている。自由は効かないけれど、これがなかったら身体は衰弱しきっていたことだろう。有難く思う。


ちょっと気分が楽になったかと思うと、家計の采配や、保険の払い戻しの書類の整理が待っている。「早く整理しなきゃ」といいながら、今まで手をつけたことがない夫は逡巡して手がつけられない。土日は殆どそれに費やされた。2週間の入院の後も暫くは何もできないだろうから、色々整理しとかなきゃ。