今日は腫瘍内科医と会った。定期検診である。


実は最近左腕に力が入らないのが気になっていたので話をした。色々と筋力のテストをしてくれた後「ポーターキャスが入っていたのも、首の縫い目も全部左だったから暫く様子を見ましょう」ということになった。そう言えば手術の後ひどく膨れてMRIをとったのもこの腕だ。トラウマになっているのかもしれない。


昨年始めて彼に会ったのが5月18日なので1年がたち、大きなマイルストーンに到達したことになる。体重が少ないこと以外は殆ど問題がなかったので「四方山話」になった。


「家族のことに関しては小さなことで大騒ぎするのに、自分の命に関しては凄く冷静になって、死を怖いとも思わなかった。癌に罹ったことに怒りさえも感じなかったことに自分でもびっくりした」と言ったら「もう子孫を残してるからだと思う?」と聞かれた。う〜ん、そうかもしれないけど、私は子供一辺倒の母親ではない。ただ数年間いい加減だったけど坐禅をしていたのが良かったのかもしれないと答えた。


「実は癌で毎日毎日何が起こるか分らない時、留学1年目を思い出していました。つたない英語でどこまで授業についていけるか分らない。1週間のreadingの宿題は1000ページ近くある。到底読み切る筈のない宿題を前に毎晩できるところまでやって寝る。翌朝起きると目の前にあるものをまたこなしていく。あのunkown(未知)と似ていると思ったんですよ」


彼も自分の医学生時代を思い出したのか、ウンウンと頷いていた。医者とこんな話ができるのは本当に嬉しいことだ。


夜中の11時前に旦那が帰宅した!3ヶ月ぶりの我が家、あまりにカオスで驚いているようだけど、しかたない。エネルギー的にハンディキャップのある私が工事をまっている部屋5つ(カーペットとトイレ)、引っ越し2軒(2人の息子達)と対応してきたんだもの。