朝8時に家を出てBrigham and Women'sに行く。10時15分に栄養士との面談があり、1時15分には外科医との面談があった。夫は腎臓の超音波検査があったので、長男に連れて行ったもらったが、今日は交通量が少なくて1時間半で着いた。


新しい吐き気止めの薬は、「吐き気」こそは辛うじて押さえてくれるけれども食欲は出してくれない。通院の時間だけでも1時間半だし、その後ミーティングも入っているので、今日は丸一日何も食べないことにした。まず午前中は栄養士さんとの話。化学治療で食べられなくなったので、今までのJ−チューブの栄養を2缶から3缶に増やす。今夜からおよそ1000カロリーをチューブから取ることになる。


その後、午後は外科医が術後のチェック、抜糸。その瞬間はちょっと痛かったけど、問題なし。化学療法の影響で、自分的には青息吐息なのに、体温、血圧、酸素の量など全く問題がないことには、感謝しなければならないと思う。


夫が付き合えなかったので、タフツ大学で教えていた同僚が、外科医とのアポに付き合ってくれた。彼女は私より1つ年下で鹿児島出身。夫と私がシカゴ大学で貧乏学生をしている時に、彼女も学生夫婦をやっていた。そのうち、自分で芸術史の勉強を始め、今はタフツ大学の教授。年齢、出身が同じ、米国で教えた大学が同じと不思議な縁で結び付いている友達だ。彼女の積極的で地道な生き方はいつも私のビタミン剤になる。彼女がいなかったら「軽い吐き気」で鬱々としていたかもしれないけれど、鹿児島の実家の話や、彼女が今回買うマンションの話を喜々としているうちに、時間があっと言う間に過ぎた。


しかし朝の8時から夕方の4時まで、吐き気を押さえながら何も食べない外出はかなり疲れた。家に帰ってきて即お昼寝。8時ぐらいに息子達の作ったスパゲッティの晩ご飯に起こされた。ちょっとだけだけど、美味しく食べられた!ばんざい。