朝5時半に起きて仕事。Dana Farber 癌センターに於いて乳癌に罹った日本人女性のサポートである。Dana Farberは私の通ったBWHの隣なので通勤に少なくとも一時間半はかかる。この手の仕事は患者がアポをキャンセルしたりすることもあるし、時間も短い。ペイもよくない。これまでは殆ど断わっていた。


もし罹病の前と後で私に変化があるとすれば、この類いの仕事を断らなくなったことだろう。病気、特に癌にかかり、情報を整理しなければならない人を助ける仕事はタイミングが会えば率先して受けるようになった。


彼女が一番懸念していたのは「親に罹癌のニュースをどう伝えるべきか?」「伝えない方がいいかもしれない」である。とても良く分る。去年の私と全く同じだもの。自分が癌にかかる年齢なのだから、親は当然かなり年とっている。親と子の「保護、被保護の関係」がひっくり返ってしまった時期だから悪いニュースを伝えて親に心配させたり、倒れられたくないのだ。そんな話題に「私の場合はね〜」と話すこともサポートの一貫になるのではないかと思う。