今日の仕事は夜の8時からだったのだが、ボストンでの仕事だしその前の打ち合わせがあるので6時には家を出た。出る前に軽く食べたのになんとなく空腹を感じてドライブインに入る。マグドナルドやダンキンドーナッツしか入っていないので,迷った末マグドナルドのフィッシュサンドイッチを注文して半分食べた。


食道を摘出した人の多くは暫くパンで苦労する。私も栄養士から「パンは喉に詰まりやすいから、できるだけカリカリのトーストとかクラッカーにしてね」と注意を受けていた。肌理の細かいパンは水を吸うと喉に栓をしてしまうのだ。近所のペンキ屋さんの話によると昔の配管工は管の穴を塞ぐ時の応急処置に白パンを指で固めて詰めていたそうだ。水を吸うと固くなって栓になる原理を利用して。だからサンドイッチとか菓子パンとかはずっと怖くて触れることもしなかった。


そんな私がゆっくりとは言え「お腹がすいて!パンを食べている!」
摘出手術をした日から数えて丁度10ヶ月。人間の適応力って凄い。