単なる内視鏡検査とポーターキャスの除去だったので、所謂精神鎮静法を使うのかなと思ったら、全身麻酔だった。『痛みに弱い患者』と思われてるのかな?(まさしくそうだけど)


それにしてもオペ室に入るまでの待ち時間っていうのは何回やっても慣れない。内視鏡検査だけでも3回目、手術も3回目だというのに。点滴の針を入れられる時は目をそむけてしまうし、生理食塩水が身体に入って行く時の冷たい感触も嫌だ。


結局食道に少し狭窄が見られたらしく拡張が行われた上で、ポータキャスが抜き取られたとのこと。


手術が終わった後外科医が夫に経過報告に行ったのに、夫は待合室にいなかった。『日帰り手術の待合室』にはまともなコーヒーもないし、椅子も固いのでコーヒーショップにいたらしい。術後の回復室で「医者からまだ報告を受けていない」と言ったら、看護婦がオペ室に連絡してくれて、外科医の右腕のアシスタントが手術ガウンのまま息を切らせて走って来て報告してくれた。外科医って術日には朝から晩まで次から次へと手術をしているわけでオペを抜け出して来たのだ。申し訳なかった。背中とか首とか痛くなるだろうな、大変な仕事だなと改めて思った。


このぐらいのオペで全身麻酔って大げさだなと思ったけれど、麻酔から覚めた後の咳がひどかったし、違和感もあるし、痛みもある。喉をかなりいじられているようだ。結局は麻酔をかけられて良かったと思う。また、ポータキャスの抜き取りも筋肉にメスを入れられたのでちょっと痛い。しかし前回の全摘の深い痛みと違って、普通の痛み(外傷)の強いものだ。痛み止めの薬が処方されたけれど、使う必要はなさそうだ。


昨夜家に帰ってきてからは、寝てばかりいた。今朝もまだ元気があまりなくてブラブラしている。喉に違和感はあるのだが、ちょっと食べてみたレーズントーストを詰まらせることはなかった。きっと後2日もすれば劇的に(?)元気になることだろう。


ところで、日本での内視鏡検査は麻酔を使わないところが多くてかなりつらいらしい。術後の入院期間は長いけど検査には根性を要求されるのだろうか。