全て順調、どんどん回復しています。。。と言いたいところなんだけど、水曜から木曜にかけて首の傷跡が化膿してしまった。


今回の手術で私の身体は文字通り満身創痍なのだが、首、脇腹、お腹の中央にかなり大きな傷跡がある。この首の傷跡がなかなか塞がらずに懸念の種だったのだが、水曜日の午後、傷跡の下部が異様に赤くなって膨らんでいるのを見付けた。


退院時に貰った注意書きに「傷跡が赤くなり腫れたり、吐き気がしたりしたらすぐ医者に連絡すること」と書かれていた。気分的にはぴんぴんしていたのだが、一応病院に連絡しておいた。


「教科書通りの進捗」とでもいうのだろうか、その夜寝ているうちに、その赤くなっているところから膿みが流れ出し、木曜には大急ぎで病院に行った。


私のように手術前に化学治療を行った患者は傷の治りが遅く、良くあることのようらしい。PA(physician Assistant)というルーチンになった抜糸や傷の手当を医者の代わりに行ってくれる職務の人が傷口を洗浄してくれ、抗生物質を出してくれた。


車で一時間以上かかって病院に往復し、巨大な病院を歩き回ったからだろうか。帰って来た時は、かなり気分が悪く、暫くしたら吐いてしまった(吐くと言っても、胃から胃液が出るのとはちょっと違うやつなので、どう表現したらいいか分らない。)


抗生物質の威力はすごい。一晩中ベッドの横になってテレビをみたりうとうとしているうちに、すっかり気分がよくなった。昨日は散歩に2度でかけ、長男の古い洋服を捨てる作業を少しやった。


術後の回復には散歩が一番いいと言われているのだが、ここ1、2日で急に寒くなった。ダウンジャケットに手袋というとんでもない格好をしてでかけるのだが、満身創痍の身にはそれでも風が滲みる。これからはショッピングモールに出掛けて歩いた方がよさそうだ(勿論、お金をもたずに)。


ベトナムでドキュメタリー映画の仕上げをしている友達から、絹製のベトナムキルトが送って来た。元ベトコンの女性兵で、術前私に大きな勇気を与えてくれた人と一緒に市場で選んでくれたそうだ。軽くて肌触りがよくて、くるまっていると柔らかい暖かさが感じられる。早速ベッドの上に広げて使っている。元気100倍である。