BWHから25万円ぐらいの医療費の請求が来た。保険でカバーされた筈のエコー内視鏡の検査費用だ。朝から、病院や保険会社を相手に交渉。問題なく解決されるといいのだけれども。日本の医療費がどのぐらいか想像がつかないけれど、検査1つでここまで費用がかかる米国。保険がないと生きていけない。なのにコストが高くて医療保険に入れない人が沢山いる。今日はハリケーンカテリーナの1周年記念で様々なチャンネルで特集が組まれているけれど、スーパードームに避難した人の多くは医療保険のない階層の人達だった。米国社会の病理は深い。


未だに貧血気味なので今日も癌科に行った。ついでに医者に昨日のBWHでの結果を報告する。心から喜んでくれて強くハグしてくれた。クリニックの看護婦さん達もすっかり顔見知りになり、皆から声をかけてくれる。暖かで有能なクリニックで治療ができたことに心から感謝する。


外は冷たい雨。クリニックから帰ってきてからは、食道癌手術後の経過を記述している人々のブログを読みあさる。嚥下のできない食道で食べることに慣れるには随分時間がかかるらしい。日本のブログにはかなり参考になるものがあるのだが、米国の経験談にはこの部分が殆ど述べられていない。術後の生活にはかなり「生活の智慧」が必要になりそうなので、サポートグループのようなものを探した方がよさそうである。


高校時代には全く知らなかった同級生の中に食道癌から生還して7年の人がいる。高校の同級生というのは顔を知らなくてもコンタクトしやすい。癌が判明して以来、治療のマイルストーン毎に彼に経験談を聞いている。今朝彼からメールが来て食道の炎症は冷やせばいいと書いてあった。医者の話によると、食道の炎症は水ぶくれになった日焼けのようなものだと言う。それなら冷やすというのは誠に分りやすい手当である。今日はかなりの間小さな氷嚢をタオルで繰るんで炎症のひどいところに当てていた。気のせいか炎症が少し収まった気がする。