ったく。朝方急に吐き気を感じたかと思うと、またもや食道壁から血を吐いた。今日は何も食べず飲まず食道を安静に保っている。水分と栄養分は経腸J−チューブから補給している。ここ2、3日痛いのに無理して食べたりしたのが逆効果だったようだ。


食道は辛い状態だが、今日は少し調子がいい。10日ぶりぐらいにベランダに出て午前中を過ごした。ニューイングランドの夏は美しくて気持がいい。ベランダでRachel RemenのCDを聞く。何度かこのブログで彼女の本のことを書いたので大学院(28年来)の時の友達が送ってくれたのだ。今は本を読むのもつらいので最高のプレゼントである。


夕方、通訳の仕事をまわしてくれるエージェントからバラの花束が届いた。びっくりして感激して言葉もない。


夕べ夢を見た。


険しい崖の獣道のようなところを下っている。「しまった、迷った、間違えた、元の場所にもどらなきゃ」と崖を登る。私はコンバースがどこかの赤い普通のスニーカーを履いている。しかし、私の足取りは山岳人のように早くしっかりしている。足もとの黒土は濡れて脆いのに、それが崩れる隙も与えない。


「わっ、すごく早く駆け上ってる」
確かな足取りとスピードに感激したところで目が醒めた。


夢に何か意味があるのなら、私はこの確かな足取りを信じたい。