今日は半年ぶりの検診。癌治療を始めてから2年8ヶ月。術後2年2ヶ月目。まずは上半身、恥骨までふくむCTスキャン。これまでは造影剤の注入だけだったのだけれど今回はバリウムを飲まされた。食道を摘出した人は(というか、私の場合は)水分を沢山とれない。胃を伸ばして作った胃管に途中で溜まってしまってある程度以上は飲めなくなる。X線の受付で必死に説明したのだけれど「できるだけ飲んでね」と冷たく言われ、X線技師の女性からは「あら〜、あんまり飲まなかったのね」と言われた。殆ど吐きそうになるまで頑張って飲んだんだけど。


また今日は下の方の血圧が40しかなかった(元々低血圧気味。)そのせいか、造影剤注入の血管注射が痛くて痛くて仕方がないし、造影剤を入れる時もヒリヒリ。注射をしてくれた人の腕が悪かったのだろうか。前はこんなことはなかったので非常に不思議。


とまれ、その後外科医と会う。「特に異常は?」「全然ありません」「食べ物はちゃんと降りてる」「問題はありますけど、一生つきあって行かなければならないとあきらめました」

実は昨日は飲茶に行ったのだが、喉に食べ物がつまって途中で2度席を立ち、トイレで吐いた。まるで拒食症の少女みたいなもので、食べるけど吐く、吐いた後はまた食べる。去年までは、それを改善できるのではないかと拡張してもらったりしていたのだが、体重もまあ安定しているので今は諦めている。「そういう身体になってしまった」と思ってしまうとかなり楽である。


CTイメージをチェックして転移も再発もないことが確認し、B先生は親指を上げて「グー」のサインを出す。
「術後2年以上再発がないと、完治の可能性がかなり高いと聞きましたが。。」と訊くと「今、君は完治率80%ってとこだね」との答え。最近あまりに元気なので100%の答えを何となく期待していたのだが、現実はそうは甘くない。ま、術後は50〜60%と言われたのだから、ここ2年ちょっとで20%以上向上したことになる。


さて2010年に鹿児島で開かれるISDE(国際食道疾患会議世界大会)参加の話を持ちかけてみた。「私のホームタウンなんですよ、大学は母校です。お手伝いもできますよ」と。「オー、グッド」、私がお誘いするまでもなく参加なさるつもりのようだ(今年のブタペストでの大会では発表をしたそうだ。)まだ1年半後のことだけれど、何らかの形で先生や、日本の方々のお手伝いができるといいなと思う。


****
現在はkuwachann-2_0の日記にノー天気な記録を付けていますが、検診のような大きなイベントがあった時はこのブログもアップデートしています。。

もし万が一(読者がいると想定して)食道癌のことで質問がおありでしたらいつでもコメント、あるいはプロフィール欄のメールでご連絡ください。