朝一で物理療法士のところへ行く。先週の仕事がかなりきつかったせいか、身体の左半分が動かなくなっている。それに昨夜ひどく吐いてしまって喉全体の筋肉が硬化し、つまってしまった気がするので治療は最高のタイミングだった。



その直後に腫瘍内科医のところに6ヶ月ごとの検診に行く。いつものように、みんなが優しく声をかけてくれる。実は食道癌の告知が2年前の5月16日。診断日から数えるともう丸2年生存していることになる。夕べのような食べ物に関するアキシデントは時々起こるもののすっかり健康な生活をしているので、クリニックでの皆の嬉々とした反応の意味が分からなかった。しかし、食道癌はどう計算しても生存率が余り良くない癌だし、仕事に100%戻れる形での回復も珍しい。クリニックにとっては私はとっても素晴らしい成功例なのだ。癌以外何の病気もなかったこと、マサチューセッツ州という米国で一番医療が発展しているところで治療を受けたこと、いい医者達に恵まれたこと。。。等々、様々なファクターが絡み合ってここまで元気なった。今の生かされている状態をしっかり見据えながらこれからも一日一日を楽しんで生きていこうと思う。


一つ新しい情報は「your thyroid may soon poop out」(甲状腺がもうすぐ駄目になるかもしれない)であった。放射線治療を受けているので、甲状腺機能が低下、あるいは駄目になってしまい勝ちで、そろそろその症状が現れてくるかもしれないのだそうだ。だからこれから暫く甲状腺機能のトラッキングが行われ、低くなった時点でホルモン剤を摂取することになるらしい。「ってことは、疲れやすくなってダラダラしたくなるんですかね」と尋ねると「人によっては症状は出ず、数字だけ悪くなるかもしれない」とのこと。今週は仕事が突然なくなって結構ダラダラしたけど。。。まさかね。



今回みたいに嬉しい時は医者も看護婦も皆ただただハグしてくれる。ハグは言葉を超えて勇気を与えてくれ、感謝の気持ちを伝えてくれる。これって好きだな。