昔教えていたタフツ大学で落語(領事館、タフツ大、東芝国際交流財団、国際交流基金、ミドルベリー大後援)があったので近所の御友達を誘って出掛けた。


噺家柳亭左龍と柳谷さん喬(お二人とも真打)。噺は「つる」「長短」「親子酒」「死神」、合間には太神楽(女性の鏡味仙花)。日本語を勉強している人、在ボストンの日本人の為の企画なのでもちろん「無料」。300人も入らない小さなホールは満員御礼でとってもいい雰囲気。外国での公演なので後にパワーポイントによる「字幕スーパー」が入った(さん喬は「パワーポイントのどこにパワーがあるんでしょう」なんて言ってたけど)。また落語の基本である「かみ、しも」や真打になるまで10数年はかかること、また落語になくてはならないジェスチャーの説明とデモンストレーションのあった後始まり、およそ2時間半があっという間に過ぎた。


「長短」をはじめとする古典の数々は噺の筋はなんでもないのに、「間」とジェスチャーでおかしくて堪らない。顎が痛くなるぐらい笑ってしまった。最後の「死神」は夏の怪談もので、おかしいのに怖い!噺に合わせて電気が消えたりして効果満天だった。また太神楽の仙花さんはチャーミングに日本語英語を交えて花を添えてくれた。


私は鹿児島出身なので本物の寄席は始めてだった。マスコミの発展で『皆が知っているつもりの日本の芸」だけれど、今だって地方に行けば本物を知らない人は沢山いるだろうし、東京に住んでいても行ったことのない人は多い筈だ。外国にいるおかげで日本文化に触れることができることは良くある。それにしても寄席は3000円ぐらいで楽しめる演芸らしいので、この次東京に行ったら是非行ってみよう。


さて寄席がひけてから、皆で何を食べようかということになった。一緒に行った友人の1人は韓国と日本のハーフなので皆でサマービルと言う町にある韓国レストラン「ウーチョンハウス」に行った。韓国に住んだことのある人と一緒だったので今まで食べたこともないものを含めて色々注文して満足のいたり。とってもいい味で、カメラを持って行かなかったことが悔やまれる。


私は一度だけ喉につまって席をたった以外は、ゆっくりだけどちゃ〜んと食べてお腹一杯になった。「まゆみさん、もう全快じゃない。今日は快気祝いだ!」ってことでご馳走になってしまいました!