天気:冷たい雨

冷たい雨の中、義妹と近所の介護デイケアや入所サービスを訪ねた。両親(特に父親)は頑張って独立した生活をしているけれど、いつかは何らかのサービスを使うことになるだろう。一応学習の意味で説明を聞きに行った。

私の訪問した所では、認知症用、認知症以外のデイサービスがあり、入所サービスも通いのデイケアもあった。しかしあまりに色々な種類が混在していて、また誰が入れるのかのガイドラインもはっきりしなくて(説明が悪いのか、私の頭が悪かったのかは不明)家に帰ってみてから何回も復習しなければ理解できなかった。多分私が介護保険に必要な言葉や概念を把握していないこと、物理治療師とか作業治療師とか英語で言われた方が分る言葉が満載されていたからかもしれないけれど、これじゃ老人にはとても選択できない。


また、各施設サービスの評価サービスってないのだろうか?例えばA介護園とB介護園の比較をしたくてもパンフレットや職員の説明だけでは分らない。意図的に分らなくしているような気がするほどだ。


さて今日は認知症患者に特化した入所サービスを見てみたのだが、米国の高級老人ホームを見慣れた目にはあまりにもお粗末だった。認知症のある人はボタンを食べることもありますのでという理由で皆が赤や黄色のジャージーを着せられ、寝室には何一つ私物を持ち込めない。


少なくとも私の知っている米国の施設では老人達はドレッサーの上に夫や子供の写真を置き、当山自分の好きな洋服を着るし、美容室サービス、マニキュアサービスもある。


認知症患者用だったからかもしれないけれど、私の目には施設が牢獄のように映った。自分と周囲の世界を繋ぐ物を取り去ってしまうなんて、動物扱いではないか?一番悲しかったのは説明をしてくれる職員がそのケア方法に全く疑問を感じていないことだった。


日本という国は善くも悪くも集団を尊重する国だ。私達だって小さい頃から学校には制服があり、多数決という名に隠れた村八分やいじめを経験している。そんな国で自我を尊重するケアを求めるのは根本的に無理なのかもしれないし、私の意見が異端なのかもしれない。


でも親をこんなところに入れたくないと思った。