(English version is on 01/27/07) The photo is one of my cats. What is she looking at? See 01/27/07

私の顔は丸い。大学時代にバスストップいうあだ名がついたぐらい丸い。まーるい顔に細くて長めの首がついて四角い肩が続くからだ。それに肌は小麦色(浅黒い?)だ。


丸顔で小麦色の肌だと、元気に見えるらしい。最近は会う人の殆どが「わっ、元気そう、ちょっと太った?」と聞く。実は体重は今までの最低でジーンズやセーターを着たままでも46キロを切っている。洗濯したばかりのジーンズがユルユルである。仕事を始めて食事がきちんととれなかったりしたためかもしれない。


もっとも元気は元気で、今週も2日働いたのだが、先週ほど疲労が出なかった。ただ水曜日に引き受けた仕事は、マイクが演壇についていたため2時間弱の立ち仕事になった。半日の仕事だったので3時間弱のボストンまでの往復も自分で運転したからか、その日はさすがに疲れた。


さて今週仕事をしたグループには若い女性が沢山混じっていた。


彼女達の肌の美しいこと!新鮮なライチーの実の皮をむいたみたいに、半透明でつるつるしていてみずみずしいのだ。ロシア系の女性の白い肌は大理石とか磁器みたいな冷たい滑らかさがあるのだが、彼女達の肌はもちょっと暖かくて透明感がある。それに旅行中なのに皆スーツを着て、細いハイヒールを履いている!


ここ数年間、日本では白い肌がもてはやされ、美白化粧品がよく売れていると聞いていはいたけれど、効果もそれなりにあるようだ。


「みんなすごくきれいだけど、誰かに似てるな〜。ハマアユかな?」なんて考えながら、ふと「私のことは、どんな風に映るんだろう」と考えた。


(良く言うと)小麦色のノーメイクの肌に、かなり白髪の混じった真っ直ぐな髪のショートカット、黒のセーターに、深いバラ色の模様の入った黒のフレアーのスカート、それに変な眼鏡!年とってやせ細ったおばあさんが場違いな格好をしているように見えたかもしれない。


1978年最初に渡米した日にシアトルの空港で日系アメリカ人の女性に会った。ふっくらとしたその女性は小麦色の素肌に明るい色の口紅と青いアイシャドーをかなりどぎつく付けていて、ポリエステルのピンクのワンピースの胸元には胸の谷間が覗いていた。ちょっと硬化した肌からすると少なくと40代の女性と思われたのだが、きらきらと輝く目はとても若々しかった。


78年当時の日本は、まだ年相応のメイクとか格好とかのスタンダードがはっきりしていた。トイレで出会ったその女性は私が今まで出会ったどの女性とも違って、日本の年相応の枠から外れた「年齢不詳の妙なおばちゃん」だった。


その時私はその「おばちゃん」を可哀想だとおもった。そして「絶対に、あんな年の取り方はしまい。こういうアメリカナイズは避けよう」と決意した。


しかし、人は変化する。今の私は発癌性物質をできるだけ避けたいので、少なくとも暫くは髪はそめないし、できるだけ化粧もしないことにした。そこに今までのような黒や灰色のビジネススーツを着てしまうと本当に地味なおばあさんになってしまう。最近は自分の顔色を沈ませない明るい色の服に目がいくようになった。


あのグループの女の子の中には「あの通訳、すっごい変だった。自分の年を分ってほしいよね。せめて髪を染めて、ちょっと化粧をして、年相応の格好をすればいいのに」とつぶやいている子がいるかもしれない。


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金曜日朝7時に、BWHに術前検査に行った。また喉に食べ物がつまるように感じるので1月30日にもう一回「拡張」手術をするからだ。ここ2、3日冷え込みが厳しくて朝6時に家をでる時は−16度(体感気温はもっと寒い)だった。温暖化は困るけど、寒いのはやっぱりつらい。

ところで、日本時間1月30日朝8時に名古屋のラジオ放送に出ることになった。名古屋ZIP-FMの「Morning Jack」という番組の中の「Toyota World Widers」というコーナー( https://zip-fm.co.jp/program/morning_jack/


その中では米国の腫瘍内科医の役割や、Naomi Remen などについて語りたいとおもっている。もし、お時間があればお聞きください。

写真は我が家の猫。何故窓辺にいるのでしょう。答えは前日の写真を!