ここのところ忙しい。スコットランドのセント・アンドリュース大学に1年留学する次男が金曜日に出発する。どんな洋服を詰めればいいかみたいな実務に加えて、クレジットカードを作ったり、銀行口座のインターネット上での操作を教えたりと細かなことが沢山ある。


今日も夫と夜モールに行ってスーツケースを購入して来た。明日の朝は長男も一緒に朝御飯を食べに近所のカフェに行く予定である。息子達がティーンエージャーの頃、何か真面目に話をしたい時いつも家族で出掛けていた所だ。


今の私には、夫とモールに行って買い物に行っても疲れないことや、明日の朝一緒に食事に出掛けることができることがとても嬉しくて仕方がない。癌のような病気になることはおぞましいことだけど、小さな日常の諸事に喜びを見付けることができるという点で、今の状態に感謝しているところがある。


昨日夫が通っている床屋に行った。抗がん剤治療のせいで、髪が随分抜けた。残った髪も腰がなくなってふわふわしている。手術後は髪を洗うのも大変だろうと思い、坊主頭にしたのだ。まだ髪が生えてこないので、地肌がかなり見えるし、白髪もかなりある。頭だけ見ると随分歳とったお爺さんのように見えるが、さっぱりして気持がいい。ただやぱり頭が寒いのでこれからの季節は毛糸の帽子が必需品になりそうだ。


おとといと今日、食道癌から生還した人2人と話をした。1人は男の人で化学治療と放射線治療で体重が40キロ減ったと言う。もう一人は女性だが、治療の後体重が50キロ減ったと言っていた。2人とも理想体重になって非常に幸せそうである。


医者に術後の生活のメンター(鏡、指導者)になる人を紹介してほしいと言った時「患者は沢山いるけど、参考になるかね。。。」と戸惑われた。確かに元々の生活が私とは全く違う。それでも同じ癌から生還した人と話をするのは嬉しいことである。