1時間だけだったけれども、今日は某企業の通訳の仕事をした。


8月16日の仕事の依頼が来たのは1ヶ月半ぐらい前。化学療法も放射線療法もとっくに終わっているから良い仕事だ。。。と思い引き受けた。まさか最後の一週間が今の状態になるなんて予測もしていなかったのだ。


そのうち私の状況が悪くなったのだけれども日本はお盆休み。キャンセルもできなくなった。やるっきゃない。


今回の仕事は日本側企業のトップ交代に際しての表敬訪問ということだったので、楽な仕事だったし、お二人の企業人の英語力も優れていて、時々重要そうなところをまとめるだけで、クリヤー。くたくたに疲れたけれど、仕事に支障をきたさなかったのでホッとしている(この仕事まで友達が車を運転してくれたのだから私は幸せ者である。)


さて、仕事だ、何を着よう。。。が大問題だった。お腹にチューブが入っているので、ワンピースにするつもりだったが、冷房が効きすぎていたら困る。麻のパンツスーツにした。今年の夏は一度も着ていないのでドライクリーニングの袋から出す。考えてみれば5月に癌が判明したから夏のスーツには一度も袖を通していない。パンツスーツだからお腹のチューブをカバーできるかと不安だったけど、もともと大きめのスーツだったし、大分痩せたので問題なかった。きちんとした洋服を着るのは4ヶ月ぶりで気持が良かった。


この仕事のために特別ファッショナブルなバンダナをオーダーしたのだが届かなかった。スーツに2連の色違いのパールのネックレス(めちゃフォーマル)+例のインドの赤のバンダナ(殆どヒッピー。。。古いなぁ〜)という不思議な格好で行ったけれど、どうやら大丈夫だったようだ。


ヘトヘトに疲れ、夕方はまた熱が出てしまったけれど「普通のことをする」のは精神的には絶対にいい。仕事をしている間はカンフル剤をうったみたいだった。