手術をした日を1つの分岐点とすると今日は沢山の「初めて」を経験した。


1;初めて自分でお腹に栄養をいれてみた。
2:初めて外を散歩した。
3:初めてシャワーを浴びて、髪を洗った。
4:初めて夕食によばれて、おしゃべりを楽しんだ。


夕食に呼んでくれた友達は、私がまだ入院していると思っていて、「晩ご飯をとどけようか」と朝電話をかけて来た。私が病院を出たことが分り、結局そこの食客になった。他にも3人お客さんがいて、その中の1人が、栄養学のリサーチャーだった。癌の話、来週から始まる治療の話をしたら、化学療法/放射線治療の間は「これでもか」というぐらい良く噛んで唾液を一杯食べ物にまぜて、滑らかな物を食べなきゃならないと助言してくれた。食道、喉、胃の細胞は4〜5日で新しい細胞に変わるのだが、治療中は更新されない。そこで少しでも食道に傷をつけると潰瘍になってしまい治療が難しくなるらしい。


日本の食事療法の中には玄米ジュースを摂取する方法があるときいているので、その手法をつかい、タンパク質はお味噌汁や豆腐から取ろうかと考えていると言ったら、とてもいいアイデアだと言ってくれた。色々なところから入って来る療法情報に基本的に共通しているところがあるのはとても興味深い。相反する情報に時には迷って苦しむこともあるけれど、やはりどんな情報にも耳を傾けようと思う。


今日は土曜日なのに、訪問看護婦が来てくれて、もう一度J−チューブの使い方を復習し、熱や脈拍を記録して帰って行った。家にいるために、階段の上り下り、洗濯物の整理、皿洗い。。。といつの間にか身体を動かしている。訪問看護婦が来てくれるからこそできる事ではあるが、心身の早期回復の為にはいい方法のように思う。日本でカテーテルの埋め込み、気管支鏡検査、内視鏡検査、J−チューブ埋め込み、腹腔鏡検査を同時に行うと、どのぐらい入院するんだろう?


追伸:アッパッパは、やめました。ちょっと大きめのサイズのパンツがあったので、それをグルグル曲げて腰骨の下まで下げ(ジェニファーロペスみたいに!)、大きめのt−シャツで隠しました。