なかにし礼さんが食道癌に罹り休業を宣言された。

なかにし礼さんとは4年半前に1日だけお仕事をご一緒した。その前に彼の著書「兄弟」を読んで感動していたので本を持って行ってサインをしてもらった。

私はその日のブログに彼のことを以下のように記している。
「白髪が見事な氏は眼光が鋭く、好奇心が旺盛で、ギラギラとでも言うようなすごいパワーがあった。」

たまたまお会いするチャンスがあり、凄い人だなと感動した方が自分と同じ食道癌に罹ったというニュースには心がいたむ。ウェブの記事によるとステージは2期らしい。私の食道癌の最初の診断は2期と3期の間だったので、摘出手術に加え、化学療法、放射線療法が使われ治療の負荷も大きく回復にも時間がかかった。日本は米国よりも内視鏡によるESD手術がとても進んでいる。できれば内視鏡手術で済むことを心から祈っています。

ところで、小澤征爾さんが今後1年間の指揮活動から降板した。主治医からの「音楽活動の傍らのリハビリでは、体力が本来の指揮活動を行うに十分なまでに回復することは困難と考えられる」との発言がyahooニュースに出ていた。

小澤さんよりはずっと若いけれど、同じ癌にかかり、同じ手術をしたものとしては、その回復の大変さが良くわかる。小澤さんの場合は、それに加えて椎間板ヘルニアもある。あまりにもスローな回復でイライラなさることも多いかと思うのだけれど、どうかじっくりとリハビリをして、元気になってください。

心からお二人の回復を祈ります。