週末にCrazy Heartという映画を見た。この映画でジェフ・ブリッジスはアカデミー主演男優賞を、主題歌のThe Weary Kindはアカデミーのオリジナルソング賞を獲得した(なぜか日本では公開されていないようだ。)


ストーリーは(Wikiをそのまま引用すると)
「かつての人気カントリー・ミュージシャンのバッド・ブレイクは57歳となり、酒に溺れて結婚と離婚を繰り返すという自堕落な生活を送っていた。そんな彼のもとにある日、若い女性ジャーナリストのジーンが訪れる」で始まる。


そのミュージシャン(ジェフ・ブリッジス)のアルコールとタバコに溺れた生活が克明に描かれる。食道癌に罹った人なら「そんな飲んだくれた生活をしたら、癌になっちゃうよ」と目を覆ってしまうシーンが、これでもかというぐらい繰り返し描かれる。先日雄三さんがブログサイトで「食道癌と芸能、音楽には関係があるのだろうか」とおっしゃっていたけれど、日々のルーチーンがあまりなく、巡業のストレスのあるライフスタイルに要因が隠されているのかもしれない。そして、その意味では、自己を律して制作活動をしなければならない文筆家の生活もそうかもしれない。


色々と訳ありで、最近ビートルズの音楽を聞き直した。彼らの最後のLPホワイトアルバムを聞くと、いかに彼らが疲弊しきり、ドラッグやアルコールが心や身体に影響を与えいたかが分かるような気がする(もちろんBlackbirdのような珠玉の曲もはいっているけれど。)彼らが日本人の芸能人だったら食道癌に罹っていたかもしれないと思う。


ところで、食道癌コミュニティーではつとに有名なMさんが、現在入院中だ。過去5年半、どれだけ沢山の人に希望と勇気を与え続けたことだろうか。回復を心から祈っています。