先生の絵

私が水彩を始めたのは摘出手術後。米国では外科手術後の入院期間がとても短い。私の場合も食道摘出という外科手術横綱級の手術だったのに入院は11日。痛み止めの麻薬がきいたのか、手術がうまくいったからか、術後2週間目には教会に出かけて皆をびっくりさせたのだった。その日声をかけてくれたのが友人で画家のS。「回復期に前からやりたかった絵を始めたい」という私に、通いで絵を教えてくれるようになった(実際に絵のレッスンを始めたのは3ヶ月後だったけど。)


当時夫はサバティカルでお給料減額、その上私の稼ぎもなくなっていたので、お月謝の替わりに、好きな時にメーンの家をアトリエに使うというバーター支払い。


しかしそれでは悪いので彼女の誕生日に彼女の絵を買うようにしていて、昨日これを購入した。この緑の複雑さ、白の残し方、すごいでしょ? 水彩でこんなに強い色を出すにはすごいスキルが必要なのだ。