米国にいるとお盆も何もないので8月の重要な日々がいつの間にか過ぎてしまう。


今回のフランス旅行で感じたことの一つは第2次世界大戦の傷跡だった。私が無知で鈍いからかもしれないけれど、ヨーロッパが大戦で負った傷を考える時は、ナチ、ユダヤ人、ノルマンディー上陸ぐらいで想像力がつきていた。そして広島、長崎の原爆故に「日本が一番被害をうけていた」みたいな、被害独占権的考えに陥ることが多かった。そして日本人だけが飢えを経験したように思うことが多かった。



私達が5日間を過ごしたフランス中部、お城巡りをしたロワール河沿岸は、ドイツがフランスを占領してしまったためにドイツ、イギリス両方からの空襲を経験している。味方からも敵からも攻撃を受けた訳だ。そして、多くの町が空襲で、お城や家を失ってしまったのだと言う、また戦時中は、私がお世話になったお城には親戚が疎開して来ていたのだそうだし、パリを離れられない親戚には食料を送っていたそうだ。それを思うと今回のリユニオンにフランス人、日本人、アメリカ人、ドイツ人が一同に介し、楽しい時間をすごしたことは、ほとんど奇跡のような気がするし、戦争の思い出が風化して世界中がきな臭くなっているのはとても悲しい。



リユニオンで友人達と色々な話をした時に日本からの友人が今日本の高校では世界史をとらない生徒が増えていること教えてくれた。入試の時に不利なので選択しない学生が増えいるのだそうだ。その上最近の若い人は外国への興味も薄れ勝ちだそうだ。ちょっと怖い。

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午前中は会計や書類整理。殆ど現金を使わずカードで生活をしているし、自営業なのでクレジットカードの項目確認も銀行のトランザクションもQuikenプログラムを使って支出を記録するのだが、これが時間がかかる。昨夜始めたのに今日の昼過ぎまでかかった。



水彩の先生がエルムパークという町中の公園でパブリックアートをやっている。友人Mと散歩がてら見に行く。その後はMの家で夕食。なんだか忙しい。