1週間前にハテナの日記が製本されて送って来た。日英両方の本に加えて、お世話になった医者達に進呈するため特別注文で英語のカテゴリーだけで3冊製本して頂いた。


夕方近所に住んでいる腫瘍内科医の家を訪ねて渡して来た。ある程度の社交辞令はあるかとも思うけど「I can't wait to read」と言って喜んで受け取ってくれた。


「化学放射線治療(ケモラジ)も手術もうまく行って、本当に幸運でした。先生達のおかげです。治療が上手く行くのが当然のように思うことがありますが、そうでない人も沢山いるんですよね。私のブログを読んでくれたLさん、その後上手く行っているといいのですが」
Lさんも彼の患者で食道癌。ケモラジにも拘らず4月に転移がみつかり、新しい抗がん剤治療を始めたのだ。お医者さんは患者のプライバシーを護らなければならないから、私はそこで話をやめたのだが。。。


「Lさん、実は2週間ぐらい前に亡くなったんだよ」
「。。。」
「彼女の場合は診断時点での病期が進んでいたけどね」


いつの間にか「治る」ことが当たり前になっている私。いつの間にか前と同じように仕事をしている私。いつの間にかささいなことで子供に腹をたてるようになっている私。いつの間にか、自分がいかに幸運であるかを、「生かされている」ことを忘れている私。。。