今年のアカデミーにノミネートされていたBlood Diamondを借りて来て観た。1999年のシエラリオンの内戦を舞台にしたパワフルな映画だった。新聞の記事やニュースでは分りきらない内戦の構造、そこに巻込まれる子供達や家族の悲劇、内戦の経済を支えるダイヤモンドのブラックマーケットの役割が映画に感動すると同時に理解できる。メディアの威力や役割を感じさせる映画だ。


サスペンス一杯で血や銃撃戦の出て来る映画はどうしても1人で見れない。主人公が闘争やどうしようもない悲劇に巻込まれそうになるとポーズボタンを押して小さな決意をしなければ見れない。今回も隣で一緒に見る人がいたからやっと見れたのだが、観て良かったとつくづく思う映画だった。そしてダイアなんかもう欲しがるものかと思った。


それにしてもディカプリオは凄い。10代の『ギルバート・グレイプ』で見せた才能、大ヒットの『タイタニック』、『アビエイター』での鬼気迫る演技、そしてこの映画。。。映画をアートのレベルに引き上げてくれる数少ない俳優の1人だと思う。もちろんDjimon Hounsouも素晴らしかった。