昨夜は熱波のせいもあったのかもしれないけれど、頭の中に色々な思いが去来してあまり眠れなかった。「朝起きたら、まずご飯をたいて、お握りを握って、ソーメンを茹でて、トイレを掃除して。。。」


ドキドキして最後の忘れ物の買い物をしたりしてちゃらんぽらんな朝を過ごしているうちに、Kさんから携帯電話に電話が来たので迎えに行く。今は東北大学で教えている彼女がご主人とお嬢さんと一緒に訪ねて来てくれたのだ。彼女は高校時代のクラスメートなので33年ぶりの再会!!お仕事をしているからか、お嬢さんがまだ12歳と小さいからか、未だに高校時代のようにすっきりと細身で全然変わっていない。


生憎今年最悪の熱波(たぶん35度ぐらいあったと思う)の日にエアコンのない我が家に来てもらうことになったのはちょっと辛かったけれど、バーベキューとソーメン、お握りのお昼をご一緒してもらい、その後は当地の鄙びたコーヒーショップに避難した。「暑い、暑い、ごめんね」を繰り返す私に「鹿児島はもっと暑かったじゃない」と言ってくれるKさん。そう言えば一緒に通った鹿児島の高校の夏服は長袖だった。そんなのを着てちゃんとソックスに靴を履いてエアコンのない教室で夏期課外授業なんかを受けてたんだよなぁ。


実はKさんとKさんのご主人には去年とてもお世話になった。消化器系がご専門のご主人に日本での食道癌治療の現状やプロトコールをメールで色々教えて頂いたのだ。Kさんとご主人の出会いは14年前のボストン。お二人ともハーバードでリサーチをされていたので当地の状況も良く御存知だ。「日本でも腫瘍内科医制度が根付くといいですね」という私の言葉に「マサチューセッツの医者の数は日本に比べるとすごいんですよ。だから肌理の細かい指導もできるんです」とのこと。当然の話だけれども一言で米国の癌治療とはくくれない訳だ。


彼らの居てくれた4時間はあっという間にすぎてしまった。なんだか大事な話を何にもしなかったような気もする。次は私が仙台に出掛けなきゃ。