天気:腫れ
昼食:赤坂プリンスホテル、キルト展の特別ビュッフェ
夕食:ブリーチーズ、オリープペーストのオードブル、鯛、マグロ、野菜のマリネ、豆腐と鰻のキッシュ、稲荷巻き、チーズケーキ、チョコレートケーキ

プロのキルトアーティストでシカゴ時代の友人に赤坂プリンスホテルでの特別展示会に招かれた。彼女と夫は1980年の夏、シカゴの寿司専門レストランで出会った。彼女はウェイトレス、夫はバーテンダー(所謂サマージョブ。)2人共「お水」の世界とこれまで全く縁がなく、仕事をしながらも居心地悪く感じていたので急速に親しくなった。

彼女はそれまでは日本でインテリアデザイナーだったのだが、その仕事を潔くやめてシカゴ大学の友人を訪ねて来ていた。シカゴ大学ノーベル賞学者を米国一産出しているところで、セオリーに特化した大学だ(6対1で大学院生の方が多い。)気のせいかキャンパス中に重苦しい雰囲気が満ちているように思えるところで、冗談抜きで道で出会う人の殆どが難しい理論を構築しているように思えた。その中で、彼女は特別だった。これまでのキャリアで築いた自信、仕事をやめてしまって米国に来てしまう思い切りのよさ。。。夫の周囲にいるどんな大人(=教授)よりずっと実践的で頼りになった。

その後、彼女はキルトを始めることになり、あっと言う間にキルトアーティストとして認められた。彼女の作品は米国で出版されている「Japanese Quilt」という本にも納められているし、ニューヨークのアメリカンクラフト博物館も購入している。

この写真は今回の「江戸」がテーマの作品展に出品した彼女のキルト。「江戸」がテーマということで、歌舞伎や火消しなどを写実的にアップリケであつかった作品が多かったのだが、彼女の作品には彼女ならではの安定したバランスがあるし、パッチワークの特徴である幾何性と抽象性が生かされていてすごい(と私はただただファンとして感動する。)

2、3日うちに彼女の家にお邪魔して、これまでのキルトを全部見せて頂く予定である。

夕食は、米国人で立教大学の教授(韓国史の専門家)のお宅に伺う。数年前に彼がハーバードのフェローになった時以来家族ぐるみでお付き合いしている。とっても素敵な家、美味しい独創性に溢れた食事。主婦の鑑みたいな奥様だ。

でもそんな奥様から青木るえかの随筆なんかを借りてしまった!