今ベランダでこのブログを書いている。本当は散歩してツアデフランスのランスアームストロングのように身体を鍛えたいのだが、夫は「リスが来ないように、バードフィーダーを見守ってくれ」と捨て台詞を残して図書館に行ってしまった。


大分前にリスと鳥の滑稽な餌争奪戦の話をこのブログに書いた。その後、あのアクロバットリスは訓練を重ね、葡萄棚から木の幹へのジャンプを簡単にこなすようになった(私が調教したようなものである。)夫はバードフィーダーの上部に円形のアルミを載せてリスが落っこちるように工夫したのだが、効果なし。しばらくは、リスがくる、夫が近所にも届くような声で怒鳴って追い散らすという喜劇が続いた。


最近は、私がベランダに出るとリスが警戒警報の奇声をあげるようになった。私を天敵と見なしているのだ。かしましく、他のリスに「敵が来た」と報せている。気のせいかリスの目に怒りの炎を感じる。


とまれ、かくして、バードフィーダを出している間は誰かが見張り番に立つことになった。


さて、今日は放射線癌科の医者と会った。放射線治療の全米規模の治験を統率するような優れた先生なのだが、とても面白い先生である。今日の会話はトルストイ、ドフトエフスキー、チェーホフ、マークトウェインの引用と話で終わった。


私の心の中には、ペットの結果では癌細胞が全滅しているのに何故手術をしなければならないのかという思いがずっとあった。


「医者はね、君を見た瞬間にオペテーブルを予約しちゃったんだよ」と笑いながら言う。つまり、若いし、他は至って健康だし、病期的にもオペで根治できる患者だからだそうだ。もし、オペなしが選択範囲に入っていたら放射線の照射量が7400センチグレーだったそうだ(私の場合は5040だった。)その話を聞いて心のわだかまりがなくなった。


また「君の場合民族的に抗がん剤代謝酵素がすくなかったから、苦痛が大きかったのかもしれない。また、抗がん剤の副作用は女性の方が大きいのかもしれない。だけど、現代医学はこの分野にやっと目を向け出したところなんだ」とも付け加えた。


治療の過程で「お灸で癌を治療している人がいるんですけど」と訊いたときも、全然驚かず「それはありだね」と癌治療の歴史を話してくれた。優秀なのに気軽にこういう話ができる先生に担当して貰えたのは幸運だったが、この先生を名指しで指定してくれたのは癌科の先生だった。感謝。


病院の帰りにトレダージョーというマーケットに寄った。美味しいケーキ、チョコレート、有機野菜、アジア系の冷凍食品、様々な香辛料などが満載のヤッピー系の店だ。アイスクリームのセクションに「もちアイス」を見付けて苺味を購入。1910年以来の老舗「mikawaya(三河屋?)」のものだそうだ。


家に帰って来て、早速食べた。美味しいのなんのって!(餅菓子ってあんまり好きじゃなかった筈だけど、この際関係ない。)かるかん、羊羹、加治木饅頭(あんまん系)の大好きな長男には秘密にすることにした。


お昼には当店で求めた「エビシューマイ」を食べた。一応ゆっくりと食べてるし、ある程度の選択はしてるんだけど、もうかなり回復したということです。