実は夕べからちょっと危機だった。お昼ぐらいまでは調子がよくて色々なものを食べていた。ところが昼寝をして起きたら、何だかお腹が張っていて夕食は食べられなかった。その後、空っぽの胃に漢方の薬をいれたのも理由の1つかもしれないけれど、しばらくしたら胎児のポジションで寝っころがることしかできなくなった。そして吐き気。


夜中もかなり苦しくて朝起きても吐き気。その上腎臓の後の辺りの背中が痛くて痛くて堪らない。放射線の治療の後看護婦さんと話し、栄養士さんと話し、家に帰って来て通いの看護婦さんと話したがどうも理由が分らない。放射線治療の影響かもしれないし、お通じの問題があるのかもしれない。


明日は化学治療の日だ。今回は絶対治療を受けたいと思っているのに、朝から水を摂るのさえも難しい有様である。


今週は鍼師がバケーション。楽にしてもらいたくても彼女はいない。そんな時電話したのが、マッサージ師のRだった。病気になる前に、仕事のストレスで肩や背中が折れそうに痛くなった時通っていた人だ。鍼師のEと同様にヒーラー(治癒師)になるために生まれたような、優しくて研究熱心の人である。


癌が発覚してから暫くして、海上のゴムボートの上にプカプカと浮いて、柔らかい太陽の光で患部が癒される夢を見た。その時の光の感覚が彼女が「Reiki」で当ててくれる暖かさだった。だから癌だと分った時まず話をしたかったのが彼女だった。手術の前にマッサージを受ける予約を入れていたのだが手術の日程が早まってそれは叶わなかった。


電話をして事情を話したらびっくりしてすぐ予定を入れてくれた。昔はオフィスを外に借りて営業していたが今は自宅で治療を提供している。しばらく行かないうちにライセンスが3つぐらい増えていた。勉強熱心な人である。


彼女のマッサージは足の裏から始まる。随分時間をかけて足全体を柔らかくしてくれてからお腹、胃、胸を「Reiki」で温めてくれる。手を当てているだけなのに暖かさが伝わって来る。下腹や胃、食道の部分は手が当たっている間は苦しい。ところがそれが終わるとすっきりと軽くなる。マッサージが終わった時にはあの張った感じは何処かへ飛んでいた。


終わった後Rは一時間分しかお金を請求しなかった。車の中で待っていた主人は「2時間もやってたの?」と予定が狂ってぶ〜たれていた。そうなんだ、2時間もやってくれたんだ!それなのに。。。Rさん、どうも有難う。


家に帰って来たら次男のガールフレンドのお母さんが夕食を差し入れてくれた。息子達には美味しいローストビーフだったけれど、特別に野菜もチキンもコトコトと煮崩れ寸前になるまで煮込んだチキンスープが鍋一杯置いてあった。何しろ24時間食べられなかったのだ。最適の食べ物である。何と3杯食べてしまった。そしてこのブログを書く前にはアイスクリームまで食べたのにまだ何か入る気分だ。(あまりに美味しそうで蜂蜜+豆乳も飲まずに食べたのに何ともなかった!)

無事危機脱出。多分明日の化学治療は大丈夫だろう。それにしてもあの苦しみは一体何だったのだろう。


追記:「そうだ、そう言えばスカーフとか沢山もってたんだ!」と色々引っ張り出してみました。これは確かインドで買った絹のハンカチ。あまりにきれいでずっと使わなかったんだけど、役に立てよう。お掃除おばさんみたいだけど。。。