今日は朝9時に癌の専門医のクリニックに行って、シスプラチン45mg、CTP-11 95mgを、先日の手術で入れたカテーテルから身体に入れた。シスプラチンは腎臓に影響を与えるのでまず生理食塩水を500m入れ、その後吐き気止め薬を入れる。シズププラチンの後、また生理食塩水500ミリ。次に下痢止めを入れた後CTP11を入れる。だから全部が終わるまでおよそ4時間半かかった。



クリニックには、みんなから貰った石と、水、Yossi Gutmann とErnest GodmanのビオラとピアノのコンサートCD、例のRachel Ramen のKitchen Table Wisdom の本を持って行った。



CDをきちんと聞く時間なんてここ数年なかったのに、この化学治療の時間はゆったりと音楽に集中できる時間と、ゆっくりと本を読む時間を与えてくれた。今日のところは副作用もないので「神様からの贈り物」みたいな時間だった。



Ernest Godmanは今年92歳の地元のピアニストで私がここ数年追っかけをしている人だ。実は今夜は彼のバイオリンとピアノの慰問小コンサートが近所の養老院で開かれた。夕方、ちょっと疲れは感じるものの大丈夫そうだったので、友達と一緒に聞きに行った。実は彼の娘(といっても私より年上)とは一緒にイタリア語を勉強した仲なので、彼も私の病気のことを知っている。「手元にあったから」と言ってコンサートのCD6枚を頂いた。これから化学治療の時に1枚ずつ聞こうと思う。コンサートは素晴らしく美しかったし、彼、彼の娘さんと話ができたのもとても嬉しかった。



夕食には教会と坐禅で仲のいい友達が5コース(サラダ、スープ、ご飯料理、肉料理、デザート)を持って来てくれた。いつ、どんな形でお返しができるかは分らないけれど、今は皆の親切を受け取ることにする。



副作用はいつ襲って来るか分らないから油断はならない。でも少なくとも今日はまあまあだったことに感謝する。


追伸:

などどと悠長なことを言っていたら、凄い吐き気、嘔吐が夜中に襲って来た。シスプラチンの腎臓機能への影響とJ−チューブのために水を飲まなければならないのだけれども、その水が胃に収まらない。飲んだ吐き気止めもきっと出てしまっている筈。。。やっぱり闘いだ、こりゃ。