今日は普通の一日だった。


まず髪を切って染めてもらった。本当は来週の金曜に予定を入れていたのだが、何故かボサボサに伸びて、白髪も目立つ。春だから伸びるのが早いのかな。。。次の予定は8月8日。美容院に行ける状況じゃないかもしれないけど、一応予定は入れておく。


夕方4時から6時まではM子(15歳)の最後の家庭教師をした。ほんのちょっとだけ鼻をひくひくさせながら『ハッピーバースデー」の一番最後の章を一緒に読み終わった。木曜日の期末試験ではこの小説の感想エッセーを書いてもらうことにする。勿論本を持ち込んでもいい。過去2学期は彼女の書く力を伸ばすことに努めたので適切な試験だと思うし、彼女にはこの小説のメッセージを真剣に考えてほしいのだ。


夕方、例のメイヨクリニックの友達からメールが入っていた。メイヨの医者を介してボストンの優秀な外科医を紹介してくれてあった。そのリストの一番トップには昨日私を診てくれた医者の名前があった。医者が推薦してくれる医者だから間違いはなさそうだ。皆のサポートに感謝の気持でいっぱいだ。


話題は変わるけれど、どうも私は有名人になりつつあるらしい。米国では50歳の定期検診で大腸内視鏡検査をする。日本の胃のバリウムと同じである。しかし先日癌がみつかってしまったので、やらなくていいことになった。自分の日程表を眺めていて、検査をキャンセルするのを忘れていたことを思い出して電話をかけた。受付の女性は名前を聞くなり「あ、あなたのはこっちでキャンセルしましたから大丈夫ですよ」と答えた。米国では食道癌が非常に珍しいのですっかり話題になっている風なのだ。また、こちらでは専門医に行く時に必ず主治医の紹介が必要になる。新しい医者を訪ねるたびに、新しい検査を受けるたびに、主治医のもとに電話をかける。名前を名乗った瞬間に電話の向こうで受付の女性がどう対応しようか躊躇しているのが分る。「そんなに気を使わなくてもいいのよ」と気の毒になる。