今日は長男の卒業式だった。息子の行っている大学はユダヤアメリカ人、イスラエルからの留学生、外国人学生のとても多い大学であるが、大学の経営する美術展示スペースからパレスティナ人のアートをはずしたことで最近新聞でうるさく取り上げられている。(大学側はパレスティナ側の見方だけが表されてバランスが取れなかったからと説明している。)


米国の大学は卒業式のゲストスピーカーで格を競う。今大学がこの論争の中にあるからだろうか。ゲストスピーカーはヨルダン王国のエル・ハッサン・ビン・タラール王子で、ウィットに富んだスピーチで平和を訴えた。イスラエル贔屓の世界にアラブ人がゲストスピーカーで招かれたわけである。10年以上サウジアラビアで仕事をした息子のルームメイト(インド人)のお父さんによると彼のスピーチは現実離れした理想論だったらしいけれど、大学生、大学院生の門出を祝い、ミッションを与える意味ではいいスピーチだった。


卒業式の後は、息子のガールフレンド、インド人のルームメート、そのガールフレンド、そのお父さんを家に招いて夕食。ビーフ、チキンのバーベキューに、グリルした野菜、ちらし寿司、サラダ、コーン、アスパラガス、それにベーカリーからオーダーしたブラックフォレスト・ケーキの手抜きメニュー。寒冷前線が通って一時嵐になり、バーベキューができるかどうか危ぶまれたが、雨の合間をぬってどうやら調理できた。


楽しいことがあると全然きつくない。身体と精神の関係は凄いと思う。