妙に生暖かい強風が吹き雨模様。ベッドルームでニュースを見終わり、1階に降りると台所のドアが開いている。きちんと閉まっていなかったドアが突風で開いてしまったのだ。2匹いる猫のうちの1匹チョーが入り口にたたずんでいる。そしてもう1匹ハマニィがいない!!


我が家の2匹は完璧な家猫で外に出たことがない。サバイバルの本能なんてなくなっているから、林の中に迷い込んだら一発でコヨーテに取られてしまう。ひたすら名前を呼ぶと表玄関のステップの下から声が聞こえる。玄関の脇の植え込みをかき分け懐中電灯で照らすとステップとドアの隙間にうずくまっている。


ミャーミャーと泣くくせに、雨風がつよいし、時々聞こえる車の音におびえて出て来てくれない。キャットフードもツナ缶の汁にもつられない。雨風の下、2時間ほど玄関の植え込みの中でハマニィが出てくるのをまっていたら、キャットラバーの友人から電話(色々な人にお知恵拝借の電話をしたのだ。)「もう一匹の猫を出られないように部屋に閉じ込めて、表玄関の戸を開け放ち、ツナのような匂いの強い食べ物を玄関に置いておけば、そのうち帰ってくるよ」と言う助言。さっそくその通りに設定して、長期戦に備える。すると30分もしないうちに階段の下から彼女が出て来た。方向感覚がなくなっているのかドアから入って来ることはせず、植え込みのそばにしゃがみ込み、ただミャーミャーと泣いている。すぐさま抱きかかえて家の中へ。


ハマニィ(ハリポタのガールフレンドの名前)は夫の「女」(妙な言い方だけど)なのでほっとした。夫がハマニィを好いているというのではないのだが、ハマニィが夫を好きなのだ。彼が帰って来ると必ず胸にすがりついていつまでも抱かれている(私には絶対来ない。)今夜ハマニィを喪失していたら帰国した夫がひどくショックを受けたにちがいないので、ほっと一息。



それにしても疲れた〜〜


ハマニィ

チョー