5時起きでメーンに向う。ハリケーンハナが上がって来て大雨になると言われているのだが、丸々1ヶ月行っていないので、雨になる前に芝刈りをしなければならないからだ。もっとも仕事をするのは夫で、私は昨日の先生の助言を思い出しながら絵を描くだけ。


最近気になっている人が 金沢21世紀美術館の特任館長の蓑豊氏。かれの著書「超・美術館革命」を読んでいる。美術館の建物も面白そうだし、展示のコンセプトも運営の姿勢も今までの日本にないものだ。金沢は大学生の時一回行ったきりだけど、九谷焼も、古い町並みも、兼六園も大好きだったので、今度日本に帰った時是非行きたいなと思っている。


しかし、今日一番驚いたのは彼の著書の一節だった。彼は85年〜94年まではシカゴ美術館の東洋部長をつとめていたのだが、


「...シカゴ市長やシカゴ日本人協会の400人などが出席するディナーパーティで竹下さんが『シカゴ美術館に新しいギャラリーをつくるのに、日本政府は1億5千万円出します』と発表してヤンヤの歓声を浴びたのだった」


と88年の出来事を述べている。実は私はそのディナーに出席していた。当時夫がシカゴ日本人協会の局長をつとめていた。竹下総理のディナーということで、2週間ばかり殆ど寝る時間もなくアレンジをしていたので良く覚えている。そして同時通訳の英訳がすばらしかったので強い印象がある。そうか、あの時蓑さんもあの席にいた訳だ。


色々な縁があると言うけれど、その時同時通訳をなさった方に今年の始めにお会いした。東京でお仕事をご一緒するという恥ずかしい事態があったのだ。


長く生きてると(って52年だけど)色々なことがあるものだ。ふう。。。