爽やかな乾いた風が木々の間をわたる。すっかり秋だ。


午前中は水彩、午後は夫とマツダロードスターでドライブに出掛ける。ニューイングランドには、歴史から取り残された村や町が沢山のこっている。いつものコースでピーターシャムという小さな町にむかう。樹齢を重ねた木々にかこまれたヴィレッジグリーンには古い教会や町の集会場が隣接している。黒といってもいいほどの深い木陰が夏の名残りをのこす白っぽい光と美しいコントラストをかもしている。リップバン・ウィンクルの話みたいに時間をワープしてしまいそうな静けさがある。大きな邸宅の門の横に立っているObamaのサインが全然そぐわない。


グリーンの側の家では家庭菜園でできたトマトやズッキーニを無人で売っていたので、おいしそうなトマトを購入。その横にクラフトのお店があったので入ってみる。小さな家なのだが、100年の歴史のあるアーティストのコープで、かなり質の高い陶器、絵画、ジュウェリーを売っていた。手染めの黒のタンクトップが12ドルで売っている。まるで特注したほど私にぴったりのサイズなので購入。店番をしていたアーティストの老婦人が「今日入った品なんだけど、小さいから買う人がいないと思っていたのに、まぁ」と感激してくれる。お顔は皺だらけなのだが、声と身体の動きが若い人だ。彼女の庭でそだったのだろうか?へちまみたいに大きくなったキュウリをお土産にもらった。