金曜日は素描レッスンの日。この先生の専門は漫画的グラフィックデザインで、なんでもありを信条にしている。最初は「なんだ、この人は。授業料が無駄だ」と思ったのだけれど、彼の自由な態度のお蔭で、私も勝手に筆ペンとDirty Inkをデッサンのミディアムにしてしまった。基礎を教えてくれる先生も大事だけれど、自由な創造性を尊重してくれる先生も大事なのだ、としみじみ感じる。


彼はレッスン中すごい懐メロの音楽をかける。今日も「ん?どっかで聞いた音楽だ」と思ったら、何とモンキーズの映画ヘッドのテーマだった。あま〜〜いデイビー・ジョーンズの声が流れて来る。ミュージカルヘアーなどが話題になった頃、モンキーズが主演したサイケデリックなミュージカルだ。テレビの「モンキーズ」というショーが終わってしまって、人気に翳りが出始めた頃のもので、日本ではLPアルバムは発売になったけれど映画は公開されなかった。


モンキーズは私が生まれて始めて夢中になったグループで中学生の時、始めてレコードを買い、写真を集めた。まだ英語も殆どわからない頃だったのだが、レコードの歌に合わせて歌詞の英語をひたすら追っていた。


この映画は非常にマイナーだったから、まさかこんな「晴れの舞台」で聞くとは思っていなかった。それにしてもなつかしい!!


という訳で、この先生が前より好きになったような。。。