一日中雪。それなのに水彩の先生が来てくれた。今日はカラーフィールド的抽象画。実は私は鑑賞するかぎりでは現代アートが大好きなのだが、風景のスケッチばかりをしている。なぜなら抽象画へのとっかかりみたいなものが分らなかったからだ。今日のクラスはそのとっかかりみたいなものを教えてもらって最高に楽しかった。さて、先生のパートナーが秋以降ずっと自宅療養中である。その人の大好物がシャケのお握りなので、ホカホカのご飯を結んでお土産にした。彼女は私がオムスビに塩を降るのを物珍しそうに見ていて「あ、そうか。だから美味しいんだ」と言う。日本人にとっては常識以前だけど、確かに隠し味だ。


彼女が帰ってからは翻訳の仕上げ。難しい文章ではなかったけれど、なかなかこなれた日本語にならない。いつも一応粗訳がおわってから4、5回は読み込んで書き換える。私の要領が悪いのだろうか。先週はボストン美術館の仕事で、今週はアートの翻訳。仕事なんだけど申し訳ないぐらい楽しい。


ところで、今日は一大決心をしてスドク(数独)のクイズブックを捨てた。あると疲れているのに、眠いのに、頭がいたいのにやってしまうのだ。スドクをしている時間は現実逃避。本当はコトコト食事をつくったり、散歩に行ったり、通訳の練習をしたり、税金の処理をした方がいいのについつい椅子に腰掛けてやってしまう。毎日新聞に1題ついてくるのでそれだけをやることにした。


雪がどんどんひどくなり、夜のデッサンのクラスはキャンセルになった。まだ冬。