88歳でなくなった女性の追悼式に行った。


彼女は2週間前の日曜まで教会の聖歌隊で歌っていたのだが、月曜に倒れ、昏睡。その後目を覚ますことなく土曜日に亡くなった。教会に行って驚いた。最低400人ぐらいの弔問客(という言葉がふさわしいのかどうかは分らない)がいただろうか。当地の名士の家にうまれ、ずっと恵まれた生活をした人だったけれど、音楽関係の組織、イベントに対してふんだんにお金を寄付する慈善家だった。


日本の追悼式には出たことがないので比較できないのだが、こちらの式は明るく、故人の生涯を祝う。コミュニティーの音楽活動をささえた彼女の命を祝い、教会の聖歌隊、市の合唱隊、パイプオルガン、ピアノ2台、ハープシコード、フルート、ティンパニー奏者により、バッハ、ブラームス、ベートベン、ガーシュイン(!)、賛美歌が演奏された。


米国のニューイングランドの小さな町に居を定めてからもう16年になる。ここに移って来た時は「こんな何の魅力もない片田舎に住むのかぁ」と思っていたけれど、子供達にとってはここは「想い出」のいっぱい詰まったところだし、夫ももう仕事を変えないだろうし、ここが「私の町」なのかなぁ。