車を運転することを全く厭わない夫の提案で、朝4時半に起きて冷たい秋雨の中をまたもやメーンに出発。夫は今原稿を仕上げている最中なのだが、メーンに行くと集中して書けるのだそうだ。


メーンの小屋はとっても小さくて、余計な物が何もない。さっぱりと綺麗に片付いた場所で、自分の頭の優先順番にそって作業ができる。ちょうど村上春樹の小説の世界みたいなものだ(彼の小説の主人公は朝起きて、掃除した後スパゲッティーを茹でて、ドライクリーニング屋によった後猫を探す。ながらのない時間軸にそった素直な生活をしている。)この小屋にいる限り『飛び入りのやらなきゃならないこと』は、殆どないし、仕事のメールを確認する必要もないのだ。


さて、途中でスーパーに寄り、メーン在住のアーティストにホッパーのカタログを渡してから小屋に到着したのは午前9時前。冷たい雨がふっているので暖房を入れて(もう冬が間近!)毛布にくるまってちょっと昼寝。その後夫は論文書き、私はひたすら本を読む。


昼過ぎに雨が上がったので午後6時過ぎにはLand’s Endと呼ばれる島の先端まで運転をして夕日をぼーっと眺める。夕食にはエビ、ブロッコリー、タマネギを炒め、ホワイトソースを加えてスパゲッティーとあえた(食事のメニューまで村上春樹の小説みたいだ。)