昨日の仕事は金融業。今日は医療機器。両方とも今年の1月に弱々しい状態でやっとこさ仕事をした顧客のリピートだっので、当時を振り返り「元気になったな〜」とちょっと感動した。


今日の顧客は医療機器の会社のビジネスミーティングだったのだが、治験の話やディバイスをどうやって身体の中に埋めるかなどの話も出た。例えば「○番のメスで十文字に切り口を入れ患者の身体に埋め込む」みたいな話が出て来て、写真も出て来る。昔の自分なら目をつぶってしまった写真だし、ワナワナ震えがくるような説明なのだが、何故か今はそれが面白くて平気。


実は一度もの凄く血なまぐさい夢をみた(内容は分らないのだがグロテスクだったのだけ覚えている。)夢の中には血をみてもびくともしない自分に感動をしているもう1人の自分がいた。


どうもこれは食道摘出手術のせいのような気がする。私の場合は侵襲性の小さい手術方法を取ったとは言え輸血を2ユニットしなければならなかったし8時間もかかった大手術だったからかなりグロテスクだった筈だ。麻酔の中で何一つ覚えていないのだが、身体がどこかで覚えているのではないだろうか。だから怖い夢も見たし、少々なら血や肉の覗いている写真も大丈夫になったのではないだろうか。


西洋医学を手放しで礼賛するわけではないけれど、今日の会社のデバイスは多くの人の命を救っている優れものである。また私の手術も昔はお腹をざっくり開けて肋骨をとったりしたものらしいが、BWHでは3カ所だけ穴をあけて後は内視鏡とカメラを使って行われた。この医学の進歩の裏にある研究と努力は凄いと思う。今まで知ることのなかった世界が少しでも理解できるようになるのは嬉しいことだ。