まずは「咳ありき」だった。


「別に調子の悪いところはないんですけど、敢えて言えば一月からずっと咳がとまらないことかな。深い咳じゃないから心配はしていないんですけど、通訳の仕事がしにくいので。。。」4月の始めの定期健康診断の時に医者にこぼした。まず咳→後鼻漏→胸部レントゲンのルートで調べて何処も悪い所はみつからなかった。次に咳→胃液過多?→嚥下困難?→内視鏡のルートで調べて食道癌が発見された。その後、抗がん剤放射線、手術を経て現在回復期にあることはこのブログに記している通りだ。


ところが、皮肉なことに癌は治ったのに咳はとまらない。腫瘍内科医、胸部外科医に加えて呼吸器系の医者に診てもらっているのだが原因がわからない。腫瘍内科医は我が家のネコ2匹が原因だと主張しているのだが、その理由は「僕がネコにすごくアレルギーがあるからだ」とかなり非科学的である。


実は先週メーンに行った時咳が殆ど出なかった(猫達は我が家でお留守番。)喘息の薬を使わなくてもいいかもしれないと小躍りした。ところが、我が家に帰って来た途端にまたもやひどい咳が始まった。


どうも腫瘍内科医の意見が正しいようだ。やっぱり我が家の2匹の姉妹猫(ハマニーとチョー)が原因らしい。生後間もない時から屋内で育てて外に出たことがない2人(じゃなかった、2匹)。他の猫と接したこともないので私と夫のことを親だと思っている節が重々ある。この2匹を手放すのはちょっとつらい。。。


ここ2日間、1日に2度ぬるま湯に浸したマイクロファイバーの布を搾って猫達を拭いてやっている。1日に2度濡れタオルでふいてやれば抜け毛もふけも床に落ちる前に取れるかもしれないと思ってだ。


どうやら、この『お風呂』猫達に取っては悦楽の一時らしい。気持良さそうに「どうでもしてください」という顔で拭かれるままになっている。多分子猫が母猫に毛並みを舐めてもらっているようなものなのだろう。4度目の今夜は、タオルを持っていると後をついてくるようになってしまった。ペットからここまで完璧に信頼され身体を任されると不思議な満足感が沸き上がって来る。


ますます猫への愛着が深まってしまった。この『お風呂』でアレルギーが軽減されるといいのだけれども。。。